大阪のブックファースト梅田店で開催中の「川上未映子の本棚」を構成する20冊のうちに、『わがままなやつら』も選ばれている。
川上さんのホームページ「純粋悲性批判」から。
http://www.mieko.jp/
「現代の樋口一葉」とも呼ばれはじめた川上さんだが、富岡多恵子以後最大の関西出身女性作家であることはまちがいないし、その恐るべき言語感覚は、少しでもふれるたびに大きな歓びを与えてくれる。だって「純粋悲性批判」だよ。他の誰が考えつく、考えついた?
川上さんの芥川賞と桜庭さんの直木賞が重なった今年は、日本文学史上、近年例を見ない重要な年として記憶されることになるだろう。その彼女たち二人がエイミーを真剣に読んでくれたと思うと、ほんとうにうれしい。
ちょっとまえ、朝日新聞に4回くらいに分けて連載されていた川上さんのおかあさまの談話が、またよかった。