Thursday 30 December 2021

『PARADISE TEMPLE』

 研究室の詩集出版プロジェクトであるTombac の第3弾として、ぼく自身の詩集『PARADISE TEMPLE』を12月12日に出版しました。発売はインスクリプト です。この2年ほどのあいだに書いた詩を集めたもの。強烈な表紙写真は吉江淳、デザインは磯辺加代子です。今回もお世話になったインスクリプト の丸山哲郎さん、ほんとうにありがとうございました。

早速、カリスマ・フランス語教師として知られる清岡智比古さんが感想を書いてくださいました。Merci mille fois! 

http://tomo-524.blogspot.com/2021/12/blog-post_18.html

3ページに一度は大笑いし、最後の詩の最終行まで来たらハラリと涙をこぼす、そんな詩集になったと思います。ぜひお読みください。インスクリプト のホームページから購入すれば送料無料ですぐに発送されるはずです。日本語の詩として、似たものがない作品集です。

ペルーのパネル

 ペルー・カトリック大学主催のオンライン・パネル、「旅する日本語現代詩人」に参加しました。ナナオ・サカキ、金時鐘、吉増剛造をめぐる充実した発表のあとで、ぼくはぼく自身のラテンアメリカ体験を関係する自作の詩を織り込みながら話しました。

https://www.youtube.com/watch?v=asE7Q7lS3A8

ご一緒したヤスキン・メルチ、サトミ・ミウラ、マティアス・チアペのみなさん、また関係者のみなさんに、深くお礼を申し上げます! 特にもともと英語で書いた発表原稿をスペイン語訳してくれたマティアス、ありがとう。ぼくの発表はスペイン語原稿を読み上げるかたちで行ない、質疑応答でつまづいたときにはつい英語で発言し、マティアスがスペイン語に訳してくれました。

日ごろスペイン語で話すことがないので(読むけれど)やはりとっさには出てこない言葉が多くて。来年はもう少し修行します!


Friday 10 December 2021

「週刊読書人」2021年12月10日号

「週刊読書人」2021 年12月10日号は恒例の特集「2021年の収穫!!」印象に残った3冊ということで、ぼくは高山明『テアトロン』、瀬尾夏美『二重のまち/交代地のうた』、小林エリカ『最後の挨拶』をあげました。いずれもヘテロトピアンの作品ばかりですが、党派的だなどと思うなかれ。われわれに党派はなく、あるのは地下茎とひげ根だけ。そして実験の精神。

Wednesday 8 December 2021

安藤昌益のほうへ

 講談社学術文庫の12月の新刊として、安藤昌益『自然真営道』(野口武彦抄訳)が刊行されます。そのイントロにあたるエッセーを書かせていただきました。恐れ多くも巻頭にしろうとの文章が置かれていますが、昌益の世界にこれから入ってゆこう、歩んでゆこうという人には、少しは示唆するところがあることを願います。

八戸を中心に活躍した、真に驚くべき大思想家です。ぜひこの1冊を手にとってみてください。ルソーと、ソローと、どこかでつながってくるように思います。野口武彦先生の現代語訳は、明晰この上なし。熟読しましょう!

Wednesday 1 December 2021

「水牛のように」12月号

 毎月ついたちは水牛の日。ウェブマガジン「水牛のように」に長い詩「コヨーテとオサムシ」を寄稿しました。アメリカ南西部ズニ族の民話をフランク・クッシングが採録したもの(19世紀末か)に、一部基づいています。よかったら読んでみてください。

https://suigyu.com/2021/12#post-7880