Saturday 24 December 2022

『天音』全文朗読会

 18日(日)、本屋B&Bにて古川日出男による長編詩『天音』全文朗読会が開催されました。想像を超えた熱、天の轟き、しかしあくまでも明るく軽く、冬至の季節をことほぐよい朗読となりました。

後半では古川に小島敬太とぼくが加わって、鼎談。詩と小説、歌と音楽をめぐって、楽しい会話を聴衆のみなさんとともに楽しむことができました。最後にはみなさんと『天音』の好きなところを同時に読むという、声の饗宴に。冬至(今年は22日)という一年でもっとも重要な一日を祝いつつ、現在の世界で起きているあらゆる出来事を一気に思い起こそうとする、貴重な機会でした。

このイベント、アーカイヴ視聴ができます。その場の雰囲気が十分に感じとれる映像記録となっています。よろしかったらぜひごらんください!

https://bookandbeer.com/event/bb221218a_tenon/

「朔太郎と歩く」作品展

 本日24日をもって閉幕したのが明治大学生田図書館Gallery ZEROにて開催されていた作品展「朔太郎と歩く」。暁方ミセイ、新井高子、小島敬太、田野倉康一、坪井秀人のみなさんをゲスト詩人とし、没後80年をむかえた萩原朔太郎の精神をよみがえらせるための企画でした。あいにく現在、図書館に外部の方が入れないのでじゅうぶんな告知もしませんでしたが、なかなかおもしろい展覧会になりました。作品のほとんどを収録した小冊子は、前橋文学館、世田谷文学館などでも入手可能です。

19日(月)には小島敬太とぼくとでミニ・コンサートを開催。朔太郎のいくつかの詩に曲をつけ、歌にしてみました。これはさらに作品数を増やして、いずれ多くの方に別のかたちで聞いていただきたいと思っています!

Thursday 24 November 2022

「朝日新聞」2022年11月19日

 朝日新聞の読書欄「つんどく本を開く」のコーナーに寄稿しました。部屋にあふれている積読本から3点を選ぶと...

すでにオンラインで読めるようになりましたので、ぜひどうぞ!

https://book.asahi.com/article/14773469

Sunday 13 November 2022

『天音』予約受付中!

古川日出男の初の書き下ろし長編詩『天音』。今月下旬発売です。インスクリプトホームページをごらんください。送料無料で購入できます!

https://inscript.co.jp/b1/002-3

Tuesday 1 November 2022

神保町では

 古本まつり開催中の神保町をとおったのが運のつきというか。風に落ちたりんごたちというか。とんでもない掘り出しものが路傍にざくざく。どこの文学研究者が手放したものか。

Paul Zumthor, Essai de poétique médiévale. (1972)
Paul Zumthor, Langue, texte, énigme. (1975)
Paul Zumthor, Le masque et la lumière. (1978)
Paul Zumthor, Introduction à la poésie orale. (1983)
がぜん勉強する意欲が湧く。おまけに、あのなつかしい
Tzvetan Todorov, Poétique de la prose. (1971)
Charles Mauron, Phèdre. (1968)
後者は学部生のころに拾い読みした。そして
Jean Rousset, Forme et signification. (1984)
これだけ揃っていくらだと思う? 3,800円だよ。しばらく楽しめる。時間はないが。

古川日出男『天音』を刊行します(11月22日発売)

ぼくの個人レーベルTombacではこれまでにぼくの『犬探し/犬のパピルス』、川瀬慈『叡智の鳥』、ぼくの『PARADISE TEMPLE』という3冊の詩集を刊行してきました。年1冊、発売はインスクリプト。

その今年のプロジェクトとして、古川日出男の初の詩作品『天音』を刊行します。すばらしい出来栄えになりました。ご期待ください!

*****

閉塞の日本を飛び出して小説家が旅をする。天の音を聞き、見届けるために。

圧倒的な1007行。現代日本最大の小説家、初めての詩作品。


小説家・古川日出男が空白に挑戦した。空白とは、詩。COVID-19状況の閉ざされた日々を脱出し、カリフォルニアへ、イタリアへ。「さあ、歌ってゆこう」の掛け声とともに始まる1007行は、驚くべき滞空の試みとなった。著者初の本格的な詩作品は、天の音を聴きとりつつ歴史と惑星をさまよう。「天には半島があって/天には大陸があって/天には孤島もあって/その孤島の岬には いろいろな生き物が訪れる/倍音は訪れる?」ダンテがウェルギリウスにみちびかれたように、宮沢賢治と吉増剛造の詩魂にみちびかれて、作家にまったく新しい創造のフェーズが訪れた。必読の書き下ろし長篇詩。


誰よりも大きな構想力で国家批判としての小説を書きつづけてきた作家・古川日出男が、まるで国家と国語の歴史を問い直すかのような苛烈さをもって、詩に立ち向かう。生まれたのは驚異の書き下ろし長篇詩。小説家の旅の空間に、現代世界が明滅し、創世の時が反響する。天音とはいったい何なのか。「わたしはたぶん日本人であるとはどういうことかを考えた。わたしは神のことはわからないけれども感じる、この漢字を宛てないカミであれば相当感じる。わたしは日本人というよりも、そういうものを感じる〈精神〉なのだと思う。そういう精神として、この日本列島に自生した、野生した、もしかしたら土着した。福島県郡山市にだ。そして、この精神(古川日出男に宿る/古川日出男である意識)が、パンデミック時代の世界を移動した。」移動したのはカリフォルニア、イタリア、そして空。この稀な詩的事件を、ぜひ体験してください。

Monday 31 October 2022

福島県文学賞

先週水曜日26日の「福島民報」で、第75回福島県文学賞の受賞者が発表されました。ぼくの選評(詩部門)も載っています。


75回という数字が、なんといってもすごい。福島、文学の土地。これからもぜひ続けていただきたい賞です。

Friday 21 October 2022

ぼくの詩のスペイン語訳が

アルゼンチンで刊行された日本詩人15名のアンソロジー Mandalas: Poesía japonesa de Shiki a nuestro días に、ぼくの詩のいくつかがJulia Jorgeの訳で収録されました。正岡子規、種田山頭火にはじまり、時代も作風も多様な詩人たちの作品。

ぼくがうれしかったのは、『狂狗集』からの1行詩の10片をフリアが入れてくれたこと。それ以外には「千年川」と「オープン・グラウンド」(いずれも昨年書いたもの)が入っています。ありがとう、フリア。これをもって、またスペイン語の国々に出かけていきたいものです!

湊禎佳論

 「明治大学教養論集」2022年9月号(通巻562号)「浜口稔名誉教授退職記念号」に、浜口さんの詩人としての作品を論じた「蝶の羽ふる、火ふる---湊禎佳論」を寄稿しました。抜刷をご希望の方には進呈しますから声をかけてください!

沖縄市で

15日、これも呉屋さんと向井さんが主催するセミナーに、仲野麻紀さんとともにゲスト参加しました。「編み直したいもの」というテーマをめぐるディスカッションののち、仲野さんの演奏、最後にぼくの「山頭火500マイルズ」を。対面とオンライン併用の議論でしたが、おもしろい話がたくさん出てきて、充実した3時間+でした。

場所は沖縄市にある日本最古のアメリカ式ショッピングモール「プラザハウス」3階のスタジオ。沖縄市はやはり独特な雰囲気があり、大好き。またゆっくり滞在してみたいものだと思っています。みなさま、ありがとうございました! 

琉球大学にて

 13日、地球研Linkageプロジェクトの研究会にお招きいただき、サックス奏者の仲野麻紀さんとともに、土地や言葉、音楽や詩をめぐる議論、そして演奏をしました。場所は琉球大学博物館・風樹館。すばらしい空間。全体をプロデュースし進行を務めてくださった沖縄県立芸術大学の呉屋淳子さん、向井大策さん、ありがとうございました! 

『ヘンリと昌益』

 10月7日、日本ソロー学会の2022年度全国大会(慶應義塾大学)に基調講演者としてお招きいただき、通常の講演に代わるものとして「もしもヘンリー・デヴィッド・ソローが江戸時代日本の思想家安藤昌益と出会ったらどんな話をしたか」という仮定に立って書いた朗読対話劇『ヘンリと昌益』を上演しました。ソローはぼく、そして昌益役は友人の小説家・木村友祐さんにお願いしました。友祐さんは昌益が活動した町・八戸出身。すべてのせりふを八戸弁に置き換えて演じてくださり、その結果、劇の魅力が1000倍になったと思います。

ソロー学会の佐藤光重会長をはじめとするみなさん、すっかりお世話になり、ありがとうございました。

録画を公開しましたので、ぜひごらんください。次はこれを八戸で上演するのが夢です!

https://www.youtube.com/watch?v=t7mRyb4K8Jc

Sunday 2 October 2022

「水牛のように」10月号

 ウェブマガジン「水牛のように」に、「スティーヴン・クレイン小詩集」を発表しました。クレインの詩は十数年前にいくつか翻訳し、2014年に東大の現代文芸論の雑誌「れにくさ」にたしか20篇ほどを掲載してもらいました。それからずいぶん間が空きましたが、そろそろぜんぶ訳して『スティーヴン・クレイン全詩集』を本にしようと思っています。今回は81〜86まで。年内に135まで行ければ!

https://suigyu.com/noyouni/keijiro_suga/%e3%82%b9%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%bc%e3%83%b4%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%82%af%e3%83%ac%e3%82%a4%e3%83%b3%e5%b0%8f%e8%a9%a9%e9%9b%86.html

Friday 30 September 2022

「読書人」2022年9月30日号

 本日発売の「読書人」にイリナ・グリゴレ『優しい地獄』の書評を書きました。ぜひ読んでみてください。日本語に亀裂を走らせる、非常に重要な作品だと思います。

https://jinnet.dokushojin.com/blogs/news/20220930

Saturday 3 September 2022

「日本経済新聞」2022年9月3日

 今朝の朝刊に保苅瑞穂『ポール・ヴァレリーの遺言』の書評を書きました。

保苅先生は、ぼくの卒論の副査。昨年、パリで亡くなりましたが、先生の精神への応答として、ぜひ先生ご自身にも読んでいただきたかった書評です。よろしければごらんください。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD222JP0S2A820C2000000/

Thursday 18 August 2022

「リアルサウンド」2022年8月18日

ウェブ雑誌 Real Sound の本のコーナーに、インタビューが掲載されました。『本は読めないものだから心配するな』(左右社、2009年、ちくま文庫、2021年)をめぐって、読書と旅の関係について語っています。ぜひ読んでみてください!





 

Wednesday 3 August 2022

「水牛のように」2022年8月号

 「水牛のように」8月号に「ウェゲナー」という詩を寄稿しました。もとは7月30日に青山学院での研究会で読むために書いたものです。

https://suigyu.com/noyouni/keijiro_suga/ウェゲナー.html

Tuesday 2 August 2022

宮沢賢治賞奨励賞!

 われわれの朗読劇『銀河鉄道の夜』と、昨年3月11日のその無観客上演の映画化作品『コロナ時代の銀河』(河合宏樹監督)が、花巻市より第32回宮沢賢治賞奨励賞を受賞しました!

https://www.city.hanamaki.iwate.jp/miyazawakenji/town_kenji/1012646.html

Sunday 31 July 2022

7月30日

 7月30日は先週につづいて青山学院大学へ。結城正美さんたちの少人数の研究会におじゃまし、土地と物語をめぐってお話ししました。ぼくが30代のころ親しんでいた、ニューメキシコ州のプエブロ・インディアンの世界について。ちょっと準備をするうちにいろいろ思い出したこともあり。突然思ったのは『野生哲学』の新版を準備する必要。今後数年のうちに仕上げます!

7月23日

 7月23日は若干移動日。まずASLE-Japan(文学・環境学会)例会のため青山学院大学へ。小林エリカさんによる特別講演の司会でした。ぼくのご挨拶というかエリカさん紹介は、下記で読めます。読んでみてください。

https://coyote-reading.hatenablog.com/entry/2022/07/25/小林エリカさんご紹介

それから夜、下北沢(いまは世田谷代田より)の本屋B&Bの10周年記念イベントで、このすばらしい書店を作った内沼晋太郎さんとの対談。1時間にわたって本と書店の意義を語り合いました。

書店の共和国よ、永遠に。

Saturday 16 July 2022

「図書新聞」3552号(2022年7月23日)

 「図書新聞」にファム・コン・ティエン『新しい意識』(野平宗弘訳、東京外国語大学出版会、2022年)の書評を書きました。今年いちばんお勧めしたい本の1冊。書評も本も読んでみてください!

映画関係2つ

 7月もどんどん過ぎていきますね。先週9日には北茨城市で、ぼくが字幕をつけたマルク・フェルケルク監督『あたらしい野生の地 リワイルディング』のひさびさの上映会。地元のみなさん約80名に見ていただくことができました。上映後、上野俊哉さんとぼくの対談。主催の石渡のりおさん、ちふみさん、ありがとうございました。

ついで昨日は岩波ホールで上映中のヴェルナー・ヘルツォーク監督『歩いて見た世界』の関連企画として開催された、ヘルツォークのドキュメンタリー特集へ。ドイツ映画研究の渋谷哲也さんと対談しました。まずまず内容のある話になったと思います。この特集上映は月曜まで日替わりプログラムでつづきます。ぜひ、お出かけください!

Sunday 19 June 2022

ACLA 2022

 The ACLA was held this year on-line and I organized a seminar called: ANTHROPOMORPHISM, METAMORPHISM, TRANSMORPHISM.

We had 13 presentations over 2 days. Vary heterogeneous and exciting. I thank all the participants for their papers and lively discussions. For the record, we were, in order of appearance:

Dean Brink. Embodiment and Becoming in Miyaoi Yasuo’s Supernatural Tales.

Brett de Bary. Language, Transformation, and the Subject of Translation: Morisaki Kazue and Tawada Yoko.

Toshiya Ueno. On the Tonality of Anthropomorphism and Panpsychism in Japanese Cultural Expressions.

Makoto Hayashi. Anthropomorphism and Michael Taussig’s Concept of Mimesis.

 

Keijiro Suga. What’s Beyond Anthropomorphism.

Christine Marran. You Turn to the Camera and I Smile: Trap Cams and Film Theory.

Noah Toyonaga. Seeking Others Beyond the Visible: Trypophobia and Paranoid Aesthetics.


Tobias Fong. Romancing Fox Spirits in East Asian Animation.

Ichigo Kaneko. These Mushrooms Have Eyes: The Metamorphosis of the Kinokogumo.

Yukinori Nakano. What is “Transformation into X”? Reading Fujieda Shizuo’s Denshin yuraku.


Alex Braslavsky. Neither Metaphor nor Metonymy: The Chimerical Conceit of Zuzanna Ginczanka.

Nafiseh Shajani. Transformation, Metamorphosis, and the Journey to the Marvelous: Visual/Verbal Hybrid Bodies in the Work of Leonora Carrington.


Friday 17 June 2022

「週刊朝日」2022年6月24日号

 モニク・トゥルン『かくも甘き果実』(吉田恭子訳、集英社)の書評を書きました。ラフカディオ・ハーンの生涯をめぐって、生みの母、アメリカ時代に一緒に暮らした黒人女性、彼を日本人・小泉八雲とした日本の妻という3人の女性が語ります。強烈なおもしろさ。ハーンてこういう人だったのか、とコロリと信じたくなります。この夏休みにでも、ぜひどうぞ。

Monday 13 June 2022

フィンランド語第1日

3年前のいまごろはフィンランドで詩祭に参加していました。そのとき書いたこと。また行きたい国です。

*****

フィンランド語で「猫」は「キッサ」kissaといいます。すべての喫茶店は猫店。

フィンランド語で「蕎麦」は「タッタリ」tattariです。食べると必ず祟りがある。
フィンランド語で「タパ」tapaといえば「習慣」のこと。フィンランド人がスペインに行くとタパス・バーに通うのがすぐ習慣化する。
フィンランド語で「シクシ」siksiというと「それで」。「しかし」とまちがえやすので、だんだん論理が混乱してくる。
フィンランド語で「雪」は「ルミ」lumi。フィンランドの冬は雪明かりで非常に明るいためluminousな感じがよく出ます。
フィンランド語で「月」は「クウ」kuuだそうです。月を見るたび、そこに「空」を見るという禅的境地か、東洋か。
フィンランド語で「パッカネン」pakkanenというと「氷点下の空気」のこと。つい「発火点」を連想するので、氷点下になるとあちこちでぽっぽっと自然発火します。
以上、フィンランド語学習第1日でした。

Tuesday 7 June 2022

「キネマ旬報」2022年6月下旬号

「キネマ旬報」の6月下旬号(No.1896)に、岩波ホールで公開中のヴェルナー・ヘルツォーク監督『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡を追って』の映画評を書きました。パンフレットに寄稿した文章とはきちんと書き分けていますので、ぜひこちらも読んでみてください。

この号にはドミニク・グラフ監督『さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について』の堀江敏幸さんによる評も。かつての同僚と、誌面でのちょっとうれしい再会。 

Saturday 4 June 2022

岩波ホールで

 本日(4日)から岩波ホール最後の作品としてヴェルナー・ヘルツォーク監督 『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』の上映が始まりました。ぜひぜひごらんください。パンフレットには、ぼくも寄稿しています。30年前に死んだ親友を映画によって追悼する、あまりにも美しい作品です。

Saturday 14 May 2022

書評ブログ開設

 ぼくの研究室で修士号を取得した林真、中野行準の両君を中心に書評のブログを開設しました。ぼくも書きますし、他の修了生たちも随時投稿する予定です。よろしかったら、ときどきごらんください!

https://coyote-reading.hatenablog.com

Monday 2 May 2022

「水牛のように」5月号

 ウェブマガジン「水牛のように」5月号に、その名も「五月」という詩を寄稿しました。読んでみてくださいね。

https://suigyu.com/2022/05#post-8157

Friday 29 April 2022

ぼくの書店へどうぞ!

 書店をオープンして1ヶ月、売れた分の補充に行ってきました。「店」というより「棚」。神保町の新名所となったPassage by All Reviews の一角です。この本屋さん、いろいろな人が棚ごとに自分の選んだ本を並べているという画期的なシステム。棚を見ているだけで発見が相次ぎ、半日いても飽きません。

ぼくの棚はChelsea's Ledge という名前です。ぜひ見にきてください。いろいろ掘り出し物がありますよ。

https://passage.allreviews.jp/store/RMGNXKIF4RRKOEM7455GEBP4?fbclid=IwAR3Mywsp1fD4aRqJNtYodZYsk7vCrnPixxPuZKzzwmVwFd6MCaWSN1mIxZI


Saturday 9 April 2022

「日経随想」まとめ

思えば日本経済新聞に随想を書かせてもらうのも、これで8本め。ぼくにとっては、もっとも反響の多い媒体です(ご近所さんに「読みましたよ」といわれたり、知らない人から葉書をもらったり、入試問題に使われたり)。この機会に掲載記録を。

2008.05.18  遠い島の火口湖で 

2013.04.21  コロンブスの島犬たち

2015.07.12  異邦としての東京

2016.11.10  北投異托邦 !

2018.05.23  世界の詩の日に参加して

2019.09.29  動物の命を思う夏

2020.12.27  遠吠えする鉄犬文学

2022.04.09  コロナ時代の銀河

こうして見ると、自分の無目的な旅はともかく、東京ヘテロトピア、北投ヘテロトピア、UNESCO本部での朗読、鉄犬ヘテロトピア文学賞、朗読劇『銀河鉄道の夜』と、関わってきた活動の記録にもなっています。さあ、次はどんな展開が?


「日本経済新聞」2022年4月9日

 本日の日本経済新聞に随想「コロナ時代の銀河」を寄稿しました。昨年2月27日に奥多摩で無観客上演したわれわれの朗読劇『銀河鉄道の夜』、そしてそれを一発撮りで撮影・編集した河合宏樹監督の映画『コロナ時代の銀河』についてです。ぜひお読みください!

Friday 8 April 2022

「図書の譜」第26号

 明治大学図書館紀要「図書の譜」第26号(2022年3月)の巻頭エッセーとして「本のエクトプラズム」という文章を寄稿しました。どこかでごらんください!

Wednesday 6 April 2022

Australian Poetry Journal

Two poems of mine, "The Hummingbird" and "The Swan", are now published in the Australian Poetry Journal vol.11, no.2. Thank you Corey Wakeling its co-editor for generously accepting my work! It's always nice to be slightly in Australia (I mean, if not physically...)

Thursday 31 March 2022

Crossing Lines

石田瑞穂さんに誘われて、新しく誕生した国際ウェブ詩誌 Crossing Linesに日英バイリンガルの詩を寄稿しました。Books and Seashells 「本と貝殻」です。ぜひ読んでみてください!

https://crossinglines.xyz/area/tokyo/s0110?fbclid=IwAR3A3kqS2Qyc6BKWGuMjcn5D_piq3iF9EqUbBV2E2zZYopxo6RcQZLeTtMQ

Sunday 27 March 2022

AAS 2022 (Honolulu)

いまホノルルで開催中のAAS、残念ながらオンライン参加。きのうの朝、Doug Slaymaker, Linda Galvane, Christophe Thounyとのパネルをすませました。みんなそれぞれにおもしろい発表をありがとう。

ぼくの話は狩猟について。服部文祥、千松信也、角幡唯介、山口未花子という4人のハンターの心を想像してみました(あくまでも想像、狩猟やったことないし)。
まだほんの入口なので、もう少し踏み込んでみなくちゃ。

Friday 4 March 2022

「キネマ旬報」2022年3月号

 「キネマ旬報」3月号。金子遊監督の驚くべきドキュメンタリー『森のムラブリ インドシナ最後の狩猟民』の小特集。金子監督へのインタビュー、映画の影の主人公でもある言語学者・伊藤雄馬さんの寄稿と並んで、ぼくはエッセー「森を犬の目で見る」を寄稿しました。ぜひ読んでください、そして観てください。

Monday 28 February 2022

「波」2022年3月号

 新潮社「波」3月号、本日発売。古川日出男の新作『曼陀羅華X』の書評を書きました。壮絶な戦いの書。ぜひ読んでみてください。

Saturday 26 February 2022

銀鏡のために

イメージフォーラムで公開中のドキュメンタリー映画『銀鏡 SHIROMI』(赤阪友昭監督)のオフィシャルガイドブック『星への祈り、銀鏡神楽』、すばらしく充実しています。書籍として自立できるくらい。ぼくはエッセー「銀の鏡、スクリーンの鏡」を寄稿しました。ぜひ読んでみてください!

Friday 18 February 2022

川瀬慈さんとの対談

 沖縄県立芸術大学の向井大策さん、呉屋淳子さんの共同研究「今を生きる人々と育む地域芸能の未来」の一環として、昨年11月に那覇で収録した文化人類学者・川瀬慈さんとの対談動画が公開されました。2週間の限定公開です。題して「うたう うたを土地に返すために」。ぜひごらんください! 申し込みは下記からどうぞ。

https://www.chiikigeinou.com/event/lecture_r3-6?fbclid=IwAR2D0jlMCE8hHTN7rY8hy2CXHB1fa0x8R5pwjXSifVKjloJR5LtX918jhao

Friday 11 February 2022

『PARADISE TEMPLE』朗読会!

 本日21時より、詩集『PARADISE TEMPLE』朗読会の動画をYouTubeで公開します。

ファンテイルさんの驚くべきギター即興とともにいくつかの作品を朗読。特別ゲストとして小島ケイタニーラブと川瀬慈さん。写真家・吉江淳さんを交えての冬の河原をめぐる鼎談も。場所は蔵前のiwao galleryです。

ごらんいただければさいわいです!

https://www.youtube.com/watch?v=LDOVWAW1SZ8


Monday 7 February 2022

「群像」2022年3月号

 「群像」に30枚のレベッカ・ソルニット論「エレメンタル」を寄稿しました。ぜひ読んでみてください。彼女の文章の魅力がどこから来ているのかを、ズバリ、論じています。

Sunday 6 February 2022

『銀鏡』対談

 宮崎県山間部で数百年のあいだつづいてきた銀鏡(しろみ)神楽を追った、赤阪友昭監督によるドキュメンタリー映画『銀鏡 SHIROMI』がいよいよ2月19日から一般上映されます。シアター・イメージフォーラムにて。

これを記念して、赤阪さんとわが同僚の哲学者・鞍田崇さんの対談を、当研究室主催で企画しました。Facebookライヴとして2月10日に開催します。

ぜひ、ご視聴ください。

https://www.facebook.com/events/2781359275502008/?acontext=%7B%22ref%22%3A%2252%22%2C%22action_history%22%3A%22%5B%7B%5C%22surface%5C%22%3A%5C%22share_link%5C%22%2C%5C%22mechanism%5C%22%3A%5C%22share_link%5C%22%2C%5C%22extra_data%5C%22%3A%7B%5C%22invite_link_id%5C%22%3A351986623409336%7D%7D%5D%22%7D

Tuesday 1 February 2022

朗読配信のお知らせ

詩集『PARADISE TEMPLE』からのぼくの朗読を2月11日(金)21時に無料配信します。渋さ知らズのギタリスト、ファンテイルさんによる即興演奏とともに。収録場所は蔵前のIwao Galleryで、明日開幕する吉江淳さんの写真展が背景。

朗読のみならず吉江さん、ファンさんとの鼎談で冬の河原の魅力を語ります。そして特別ゲストとして小島ケイタニーラブさんと川瀬慈さんが登場!

配信はFacebookのTombac ホームページおよび明治大学総合芸術系YouTubeチャンネルを通じて行います。その時が来たなら、ぜひご視聴ください。吉江淳写真展は明日2月2日開幕です。Tombacで刊行した3冊の詩集ほか、書籍販売あり。そのすばらしい空間を、この世の外にひらかれた窓を、ぜひ体験してみてください!

https://www.youtube.com/watch?v=LDOVWAW1SZ8


Sunday 16 January 2022

「日本経済新聞」2022年1月15日

 15日(土)の「日本経済新聞」に長谷川眞里子『人、イヌと暮らす 進化・愛情・社会』(世界思想社)の書評を書きました。「愛情」がキーワードかな。長谷川先生の愛犬のスタンダード・プードルがかわいい。

Wednesday 5 January 2022

「福島民報」1月1日

 元旦の詩も4年目になりました。「光のりんご」「未来を踊ろう」「犬と詩は」につづき、今年は「一週間」。ちょっと楽しい詩なので、ぜひお読みください。

2020年元旦の「未来を踊ろう」は、先日発売された新詩集『PARADISE TEMPLE』に収録しました。詩集はアマゾンその他では品切れになっていますが、発売元のインスクリプト から直接買えます(送料無料)。持ち歩き、思い出したように読んで楽しい詩集です。ごらんいただければさいわいです!

Saturday 1 January 2022

「水牛のように」2022年1月号

ウェブマガジン「水牛のように」に「里芋、大根、大豆」と題する長い詩を書きました。創作というより脚色。さて、もとのテクストは? 読んでみてください!

https://suigyu.com/2022/01#post-7946