Monday, 9 September 2019

3行詩の作例

3行詩の、ぼくの作例。与えられた3語を< >でしめしています。

 <支配者>が笑いながら
 <奈良>を焼いている
 鹿たちが<独立>する

 なんという<スタイル>でしょう
 銀座の<そば>にパリあり
 <天井>のそばに天丼あり

 とんでもない<癖>だね
 日光写真で<紙>に焼いて
 <石>を包んで投げろ

 虫が食った<図鑑>で
 科学を<進歩>させる
 嫌いなものが<好き>になる

こういうのが333篇!きっと楽しめますよ。

第1回「千羽ハチドリ」を開催します

6月26日に三鷹の SCOOL で開催した永方佑樹ディレクションによる「おと/ずれる言語」からの派生企画として、詩の即興制作イベント「千羽ハチドリ」を試みることになりました。第1回は9月28日(土)。

任意の本の見開きページから選ばれた3つの単語を使って、3行詩を即興します。4人の詩人で、第1回は333、第2回も333、最終回は334。合わせて1000篇の3行詩がはばたくことになります。

第1回の顔ぶれは

詩人=川瀬慈、藤原安紀子、永方佑樹、管啓次郎
制作助手=林真、田辺裕子

以後、永方と管を残して、毎回別の方にゲスト参加していただく予定です。

この日は14時から制作を開始し、できた順にtweetしてゆきます。ついでこの日作ったすべてを、16時半ごろから読み上げます。
 
さあ、どんな言葉の配列が生まれるか。ご期待ください!

Saturday, 7 September 2019

新詩集、印刷所に

新詩集『犬探し/犬のパピルス』(発行=Tombac、発売=インスクリプト)がついに印刷所の手にわたりました。9月21日発売です。Tombac というのはぼくの研究室の別名。つまり自主出版です。

それで今回は誰にもお送りしないので、ぜひお買い求めいただければさいわいです。1部といわず何部でも買ってください。これが最後の日本語詩集になるかも。

いい内容です。犬の詩ばかりかと思われそうですが、そうではありません。しかも装画は小池桂一の渾身の力作。カバーをじっと見ていると泣けてきますよ、犬好きの人は。

『狂狗集 Mad Dog Riprap』(左右社)とともに、よろしくおねがいします。Support your local poet!

Tuesday, 27 August 2019

「ミて」148号

新井高子さんが編集発行する、きわめて簡素できわめて質の高い詩の季刊誌、それが「ミて」。148号に詩を寄稿しました。タイトルは「かぶとむし」。こども時代の夏の思い出というと、なぜかカブトムシばかり。ふと思い出した情景の一つを扱ったものです。

With Forrest Gander (8月25日)

日曜日、阿佐ヶ谷のギャラリー白線で、ピュリツァー賞を受賞したばかりのアメリカの詩人フォレスト・ギャンダーを囲むイベントが開催されました。彼の詩集で、長らくニューヨークを拠点に活躍するダンサーのお二人を題材としたEiko & Komaのバイリンガル版がAwai Books(マシュー・チョジックさんの出版社)により出版され、その記念として。翻訳したマシューおよび中川映里さんとともに。

ぼくは前座的に自作を朗読、「眠り踊りのはじまり」はぼくの原文につづきフォレストが英訳を読んでくれ、「七月が真夏の国では」は原文につづきフォレストがスペイン語訳を読んでくれました。それからフォレストの詩を3つ、彼による原文とエリさんマシューさんによる日本語訳。

まもなく個展がはじまるカナダのアーティスト Mad Dog Jones をはじめ、お客さんも多彩。楽しい晩となりました。

Poets to the People! (8月24日)

8月24日(土)、カフェ・ラバンデリアにて、『ダヴィッド・ジョップ詩集』(中村隆之訳、夜光社)とグリッサン『第四世紀』(インスクリプト)の合同出版記念イベントが開催されました。25名ほどのお客さんで盛況。

グリッサン研究者でもある中村くんが全体の解説をわかりやすく行い、シュルレアリスム研究者でやはりカリブ海文学の翻訳者でもある星埜守之くんが全体にわたってギターの伴奏。夜光社の川人寧幸さんもエレクトリックギターでバッキング。

ぼくは中村くんの指示にしたがって、ジョップの詩のいくつかとグリッサンのいくつかの場面を朗読し、最後にギターソロを少し。

通常の出版記念イベントとは一味違った、楽しい夕べになりました。おかげさまで、持参した『狂狗集 Mad Dog Riprap』15部もたちまち完売!

この形式(朗読と音楽を交えた作品解説)はかなりやりやすいしお客さんも飽きないので、これからもやろうと思います。グリッサンに関しては中村隆之くんと組んで、マリーズ・コンデに関しては大辻都さんと組んで。またどこかで企画します。

Tuesday, 20 August 2019

『狂狗集 Mad Dog Riprap』の特典

『狂狗集』より、ランダムなサンプル。

 さりがたし地球されど金星(ウェヌス)に磁力あり
 迂回せよ牛と見し世は泥の河
 干潟よ干潟ちいさな命の運動会

今回の特別企画として、10部を左右社ホームページから直接購入してくださった方に、お礼としてそのお名前を織り込んだ「狂狗」新作の色紙をお作りします。
http://sayusha.com/catalog/books/p9784865282351

たとえばお名前が「すぎもときみよ」さんなら

す 彗星が落ちてきた西瓜が割れる
ぎ 銀の月がみずうみに糸電話
も 申し訳ないが眠れないよ書けないよ
と トイストーリーを見ながら夢を口述筆記
き 危険な切っ先グラスが血まみれだ
み みんなでわたるので鉄橋がたわんでいる
よ よろこびが悲しみに似るよ白夜

すべて新たに書いた「狂狗」=1行詩ばかり。いかがでしょうか。購入いただいた10部は、ご友人ご家族にぜひプレゼントしてください。みんなで楽しめます、きっと。本体 価格は1部999円です。個人名だけでなく、お店の名前(たとえば「秋田犬書店」)もお引き受けします。「めいじだいがく」とかでもいいけど、誰がその名で依頼して くれることだろうか。

ぜひ! あなたのお名前を作品=色紙に作らせてください。色紙自体を贈り物にするのもいい考えですね。こうして目標500部を売り、赤字を残さないようにしたい、と願っています。