筑摩書房の「論理国語」教科書に、ぼくの文章「ピジンという生き方」が収録されました。単行本『オムニフォン』のあとがきにあたる一文です。
この教科書、日本語の評論アンソロジーとして、細心な編集がなされています。大森荘蔵、蓮實重彦といった、ぼくの先生にあたる世代の人たちから、若いほうではいまをときめく大映画監督・濱口竜介、ドミニク・チェン、瀬尾夏美といったみなさんの文章まで。考えのための種子がいくらでも見つかります。
理工学部1、2年生対象の少人数ゼミの教科書としても使えそう。来年、そうしようかな。
On life as a whole and the four elements
筑摩書房の「論理国語」教科書に、ぼくの文章「ピジンという生き方」が収録されました。単行本『オムニフォン』のあとがきにあたる一文です。
この教科書、日本語の評論アンソロジーとして、細心な編集がなされています。大森荘蔵、蓮實重彦といった、ぼくの先生にあたる世代の人たちから、若いほうではいまをときめく大映画監督・濱口竜介、ドミニク・チェン、瀬尾夏美といったみなさんの文章まで。考えのための種子がいくらでも見つかります。
理工学部1、2年生対象の少人数ゼミの教科書としても使えそう。来年、そうしようかな。
9/19 (土)午後3時より、東京自由大学のイベントに出演します。まず写真評論家できのこ思想家でもある飯沢耕太郎とぼくの対談、ついで世界各地のきのこ料理を実際に召し上がっていたがくという趣向。会場は写真集5000冊を擁する写真集食堂めぐたま(渋谷)です。ぜひいらしてください!
https://peatix.com/event/5119332 #s_info石田瑞穂さんが主宰する詩のサイト Crossing Lines に作品を掲載していただきました。「台東/屏東ラプソディ」、日英バイリンガルです。3月の台湾南部の旅が生んだ詩。読んでみてください。
朝日新聞の夕刊に毎月1回、大岡信賞の選者5名によるリレー・エッセーが掲載されています。題して「うたをつないで」。詩と歌の連続体に誰よりもひろく感応しつづけた大岡信さんの想像力に敬意を表しつつ。
これまでにぼくが書いた回をまとめておきます。タイトルは編集部によるもの。
2023.09.06. 「避けられない、時空への旅」
2024.02.07. 「片隅の命思う、一茶の視線」
2024.08.07. 「蔵王の山、茂吉のけだもの」
2025.01.08. 「生活と続く詩=歌、ぼくらにも」
2025.07.02.「私を超えた生命の救済」
2025.12.03 「音を、声を、踊りを、土地に返す」
2026.06.03. 「ブナ林で地衣類に学ぶ」
各回とも、やはり選考委員のひとりであるやなぎみわさんが、すばらしい挿絵をつけてくださいます。検索で読める文も多いので、ぜひごらんください。
中延の名店・隣町珈琲で、結城正美さん(青山学院大学=環境文学)、奥野克巳さん(立教大学=人類学)とぼく(明治大学=比較詩学)の鼎談イベントを開催しました。題して「環境人文学をヒントに考える<人間>とは何か?」。結城さんが編集された画期的な論集『モア・ザン・ヒューマンの物語 環境人文学10のシークエンス』(ミネルヴァ書房、2025年)の関連イベントです。
同書の冒頭にあるのが2023年12月22日に青山学院で行った、この三人の鼎談記録「環境人文学の冒険」で、今回はいわばその続編。2024年度に開設した青学〜立教〜明治の3大学院による「環境人文学共同プログラム」(3つの大学院で授業をとり、修士課程修了時にはプログラム修了の証書がもらえる)の初の修了生が2026年3月に修士号を取得したこともあり、この分野をさらに育ててゆくにはどうすればいいかの意見交換会でもありました。
多くのお客さまに来ていただき、またオンラインでもいくつもの質問をいただき、よい議論ができたと思います。特に、オンラインできわめて的確に問題点を整理してくださった本橋哲也さん(イギリス演劇)、ありがとうございました!
人文系諸分野を統合しつつ、地球における生命のあり方、ヒト社会の生き方を考えるこの分野。その重要性はこれからいっそう明らかになっていくでしょうし、それは大学の制度そのものに見直しを迫るものになるかもしれません。ぜひ注目をおねがいします。
ワークショップ参加者のみなさんが書いた3行詩の中から、ぼくが「これは使える」と思ったイメージを勝手に選び、それを変形させ、並べ替えた20行の作品です。読んでみてください。
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みんなの夏 2026年7月12日の思い出
頭の中でラジオ体操をしながら階段のスロープを降りていった
そうめんのおつゆが足りないので赤玉ポートワインで食べる
停電中のキューバのホテルで朝顔がぐんぐん育った
おばあちゃんの家で川祭りをしていると必ず獺が集まってくる
プロペラ機のエンジン音が雨上がりのアスファルトに映った
庭の土を掘ってゆくうち子供時代の自分に出会うのがうれしい
ひとりひとりの頭の上で青空が平等に切り取られた
山を走る、心拍数が上がる、呼吸が上がる、胸がいっぱいになる
泳げないぼくのプールにカブトムシがしずかに着水した
誰もいない夜の温泉では桃が魂のように浮かんでいる
庭仕事でかいた汗が蟻にとっての試練の濁流となった
カセットテープを長崎で落とし広島でそれを拾う
雲の観察日記はいつも一日で消えてふりだしに戻った
なまあたたかさの経験が夏の本質ならそれはそれで過ごしやすい
塾という苦しみを逃れるためときどき水たまりでわざと転んだ
ヘッドライトというが道を照らすのかな頭の中を照らすのかな
「ゆかたのきみはすすきのかんざし」とは夢と悪夢の中間だった
カラフルな貝によろこんだが身がすべてプラスティックでできている
冷たい湖の水で泳ぐと体がどんどん青く染まった
入道雲がわくわくと育ち夕立がにぎやかに心を洗ってくれる
[ワークショップ参加者のみなさんの3行詩から出発して管啓次郎が書きました]