今年は中上健次の生誕80年。雑誌「ユリイカ」がそれを記念して、この5月に大変に充実した臨時増刊号を出しました。現在の中上研究をリードする渡邊英理さん、かつてもっとも早い時期に圧倒的な中上論を著した四方田犬彦さんをはじめ、きわめて充実した内容。ぼくは「中上健次と生命」という文章を寄稿しました。ぼくとしてはひさびさの「文学批評」です。ご興味あれば読んでみてください。
Mon pays natal
On life as a whole and the four elements
Saturday, 22 August 2026
「ザ・朗読 夏の夜のオーロラ」(2026.7.24)
7月24日、青山学院から首都高へと下っていったところにあるライヴハウス「ロフト・ヘヴン」で、表題の朗読イベントを開催しました。文化人類学者で詩人の川瀬慈、小説家・詩人・パフォーマーのドリアン助川のおふたりとぼくという、3人の野蛮人によるソロ朗読だけのイベントです。
最初に川瀬さんが、ご自分のフィールドであるエチオピアを題材にして書かれたいくつかの詩と散文、それからぼくが新刊詩集『図書館詩集』からの長めの詩を含むあれこれ。それぞれおよそ30分ずつ。休憩を挟んでこの夜のトリはドリアンさんの新著『ナイス実存』からの作品。圧倒的なパフォーマンスが、最後は太陽の歌声のようなカンツォーネで締めくくられました。
おっさん3人の朗読にお客が来るんだろうかと危ぶんでいたものの、蓋を開けてみると満席。ご来場いただき、熱心に耳を傾けてくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。
この晩のぼくのセットリストを下に記しておきます。この3月に亡くなったデザイナー・祖父江慎さんが装丁してくれた(そして昨年、フェリシモの「復刊リクエスト」によりみごとに復刊が実現した)詩集『数と夕方』からの2片を読むことができたのが、ささやかながら、ぼくからの異界の彼への感謝のメッセージ。川瀬さん、ドリアンさんとの「ザ・朗読」シリーズは、これからも日本各地でつづけてゆくつもりです!
「大江満雄メモ」(2025.4.10)
昨年の4月に書いた文です、書肆侃侃房刊の『大江満雄セレクション』の書評として、同社のNOTEに寄稿したもの。実践批評(実際にある作品を対象として作品そのものを論じる)試みの例ですが、それまで知らなかった詩人の言葉に虚心にむきあう、得難い機会となりました。まずはこの書評を、そして同書を、ぜひ読んでみてください。
Wednesday, 19 August 2026
『図書館詩集』刊行!
ぼくの第十詩集にあたる『図書館詩集』が7月30日に刊行されました。版元は書肆リヴェルリ。長らく左右社の編集者だった東辻浩太郎さんが独立してはじめた新しい出版社の最初の本です。
各地の図書館で滞在制作するシリーズ、もとはウェブマガジン「水牛」に2022年11月から2023年10月にかけて連載していただいたもの。こうしてかたちになったものを通読すると、それぞれの土地で発生し、流れては消える言語の霧の運動のようなものが見えてきて、まるで他人の作品のようにおもしろい。主題は意識の旅。それ以外にはありません。
秋にはいくつか朗読イベントを開催したいと思っています。ぜひ読んでみてください。
北方民族博物館にて
8月1日、網走の北方民族博物館で「北をめぐる語りと朗読 旅する詩人たちの北極圏」と題したイベントに出演しました。小島敬太くんとぼくが『サーミランドの宮沢賢治』(白水社)のもとになった旅をふりかえり、ついで札幌やモスクワで育った比較文学者の中村和恵さんがご自分にとっての「北」を語るという、おもしろい内容。
翌日には女満別駅近くのカフェ Sunto Saule で、その別ヴァージョンともいえる朗読とお話の会を。こちらには地元の詩人しまちちさんも参加し、少人数ながらよいイベントになりました。ご来場いただいたみなさま、お世話になったみなさま、ありがとうございました! 道東は最高です。いつかオホーツクの沿岸で暮らしたい。
『イメージ論の冒険者たち』に寄稿
Blogger を長いあいだサボっているうちに、自分の活動記録もわからなくなってきた。これから少しずつ埋めていきます。
前川修・佐藤守弘・増田展大編『イメージ論の冒険者たち』(東京大学出版会)にスーザン・ソンタグ論を寄稿しました。特に新しいことが書けたわけではありませんが、逆に彼女の写真論のまったく古びない部分を明るみに出すことはできたのでは。
この論集、きわめて充実した良い企画です。イメージ論関係の授業では必携となるでしょう。
Friday, 24 October 2025
『Agend'Ars (Complete)』朗読会!
三軒茶屋のすばらしい本屋さんTwililightで、26日(日)の夜『Agend'Ars (Complete)』の朗読会を開催していただきます。