Mon pays natal
Digital content studies and the connective humanities
Friday, 27 June 2025
Tuesday, 24 June 2025
映画『あたらしい野生の地 リワイルディング』上映会
ぼくが字幕をつけたオランダのドキュメンタリー映画『あたらしい野生の地 リワイルディング』のひさびさの上映会を、6月20日、仙台青葉山地区、広瀬川のほとりの仙臺緑彩館で開催していただきました。主催は京都府立大学の松田法子研究室。共催は青葉山エリアマネージメント。上映後は、松田先生とぼくの対談。ぼくが訳し、松田さんが解説を書いてくださった本『リワイルディング』の内容にも立ち入りながら、「再野生化」という概念の重要性について語り合うことができました。まだまだこれから大きな意味を帯びてくる、絶対に必要な考え方だと思います。
「キネマ旬報」2025年7月号
「キネマ旬報」の7月号に映画評を書きました。ババク・ジャラリ監督『フォーチュンクッキー』(2023)。原題は Fremont、カリフォルニア州フリーモントに住みはじめサンフランシスコの中華街のフォーチュンクッキー工場に勤める若いアフガニスタン女性を主人公とする話です。シナリオ、シネマトグラフィー、俳優、小道具、どれをとっても完璧な傑作。ぜひごらんください。
「日本経済新聞」2025年4月26日
日経新聞に書評を書きました。時田郁子『詩人たちの自然誌』(国書刊行会)。ドイツ語圏文学の魅力。とりわけフォルスター、フンボルト、シャミッソーという3人の探検博物学者をめぐる記述に強い興味をかきたてられました。
Wednesday, 21 May 2025
総合芸術系進学説明会
われわれの大学院プログラム <総合芸術系>の進学説明会です。もしこのときに来られなくても、6月になったらすぐ第1期入試の出願ですから、いつでも連絡をください。
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理工学研究科建築・都市学専攻
総合芸術系 進学説明会
日時|2025 年 5 月 27 日(火)
12:40~13:20
場所|明治大学生田キャンパス
センターフォレスト CF601教室
*後日レコーディング動画を公開(予定)
建築・都市学専攻<総合芸術系>の進学説明会を開催します。内部進学生を主な対象としますが、どなたでも自由にご参加ください。
説明会では、この春に博士前期課程に入学した2名の現役大学院生から、<総合芸術系>をめぐる率直な報告を聞きます。
総合芸術系|専任教員
清岡智比古(映画|都市研究)
倉石信乃 (美術史|写真研究)
鞍田 崇 (哲学|民藝研究)
管啓次郎 (批評理論|文芸創作)
原 瑠美 (コミックアーティスト)
山本洋平 (環境文学)
出願希望者は指導を希望する教員に必ず事前に相談してください。
◎総合芸術系について
地表に暮らすかぎり、
私たちは必ず場所に生きています。
都市であれ野生の土地であれ、異郷であれ故郷であれ。
その場所が置かれた地形と気象を全身でうけとめ、
意識も知識も刻々と変化をつづけます。
アートと呼ばれる営みの根拠も、
場所と私たちの関係にあるのではないでしょうか。
ーー管啓次郎「アートと呼ばれる営みの根拠」2016
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総合芸術系は、明治大学大学院理工学研究科建築・都市学専攻のコースで略称はPAC。場所(Places)と意識(Consciousness)の往還を担う芸術(Arts)の新しい可能性をさまざまな視点から探る研究・創作活動を展開しています。
なお、総合芸術系では、青山学院大学、立教大学の大学院とともに「環境人文学共同プログラム」を運営中。本系の学生は青山学院大学・結城正美先生(環境文学)、立教大学・奥野克巳先生(文化人類学)らの授業を受けて取得単位に算入することができます。
Saturday, 17 May 2025
「キネマ旬報」2025年6月号
「キネマ旬報」6月号にフォルカー・シュレンドルフ監督『ボイジャー』(1991)の映画評を書きました。6月公開。サム・シェパード演ずる中年の技師と、まだ20歳くらいのジュリー・デルピーとの恋愛物語だが、神話的悲劇で終わる。原作はマックス・フリッシュの小説 Homo Faber(邦題は『アテネに死す』)。見て損はなく、読んで損はありません。お勧めします!