Monday, 14 April 2008

『いのちの食べ方』と「桜狩」

木曜日のゼミでステファニー・ブラックのジャマイカ・ドキュメンタリー『ジャマイカ、楽園の真実』についての話をしたとき、さらに二つの作品を上げた。『ダーウィンの悪夢』と『いのちの食べ方』。後者は友人から勧められただけでまだ見ていなかったので、きょうイメージフォーラムに行って見てきた。

言葉を失った。ナレーションも字幕もなく、食料生産(つまりは動植物の殺戮)の現場が淡々と映し出される。人間、いつ地獄に堕ちても文句はいえないと、改めて思った。それでも事実を事実として、きちんと映像記録をとらせる企業の側も立派だ。

それから青山のラットホール・ギャラリーで、はじまったばかりのリー・フリートランダーの「桜狩」。すばらしい。いくつかはすでに「アサヒカメラ」で見ていたが、プリントで見るとまたぜんぜんちがう。

『いのちの食べ方』でいちばん驚いたのは、岩塩の採掘鉱。すさまじい深さだ、おそらく地下50階よりも深いだろう。そしてそこに広がる巨大な白い空間。これはたしかに想像を超えていた。

さあ、試練の週がはじまる。