2011年3月22日火曜日

ことばのポトラック

日曜のイベント、ちょっと詳しく。大竹昭子さんからのご案内を掲載します。

みなさま

忘れることのできない春になりました。
まもなく桜が咲くというのに、とても楽しむ気持ちになれないほど、心のなかは深い悲しみと不安におおわれています。
想像以上の災害であるのが判明し、直視することのできないほどの悲しい光景がニュースで流れはじめたとき、ふと思いだしたことがありました。
悲しみのどん底にあった終戦直後の沖縄で、てるりんこと照屋林助さんは村々をまわって漫談をしました。
こんなときにお笑いなんかして、とまゆをひそめる人もいましたが、彼は「生きているお祝いだ」といいながら人々を笑わせてまわったのです。
これまではエピソードのひとつとみなしていたこの話が、今回の災害でリアリティーをもって迫ってきました。
悲しくて漫談なんか聞いていられない人もいたでしょう。苦々しい思いをした人もいたかもしれません。
でも想像を絶する状況下で、人はそれぞれの抱える事情を生きるしかないのです。てるりんにとって「生きているお祝い」の慰問がそれだったのでしょう。

この連休にそんなことをつらつらと考えていて、いま必要なのは情報や状況の説明ではなく、心を強めてくれる凝縮された詩の「ことば」なのだと思いいたりました。
さっそく詩や短歌を書いていらっしゃる方々に連絡したところ、たちまち10数名の方が出演を名乗りでてくださいました。
今週末、3月27日(日)に「ことばのポトラック」を開催いたします。
これは詩人、歌人、作家、歌手の方々が「ことば」をもちよる集いです。
自作詩、翻訳詩、短歌、歌唱など、さまざまなかたちの「ことば」を身に浴びて、心の灯をともしましょう。
会場は、ロベール・ドアノーのイベントをおこなった渋谷の「サラヴァ東京」です。
家でひとりで妄想にかられて不安がるより、いまを生きる力をシェアしあう場を!という願いを込めた<カタリココ>番外編へ、みなさまのご参加をお待ちしています。


「ことばのポトラック」出演者(エントリー順/敬称略)
佐々木幹郎(詩)
管啓次郎(詩)
古川日出男(散文詩)
平田俊子(詩)
東直子(短歌)
くぼたのぞみ(詩)
南映子(詩)
かのうよしこ(歌唱)
Ayuo(弾き語り)
堀江敏幸(詩)
小池昌代(詩)
間村俊一(俳句)


*声の届く範囲のカフェ形式のイベントですので、定員数が限られています。
ご参加いただける方は「サラヴァ東京」に直接ご予約ください。
*詳しい情報については、webカタリココの「これからのカタリココ」をご覧ください。

カタリココ:http://katarikoko.blog40.fc2.com/


2011年3月27日(日)
11:30 開店 12:30イベント開始
参加費: 3000 円(ブランチ・ビュッフェ付き)
*このうち一部を被災地に寄付いたします。
要予約:TEL/FAX 03-6427-8886
contact@saravah.jp
http://www.saravah.jp/tokyo/

大竹 昭子
*新たにweb連載「レンズ通り午前零時」がはじまりました。毎月15日午後零時に更新です。
http://tokinowasuremono.com/
*書評空間も月1,2回のペースでつづけています。
http://booklog.kinokuniya.co.jp/ohtake/