ディキンソンが詩(Poetry)と呼ぶのは、おそらく、こういう恐ろしくて心浮き立つもののことだ。どんな火も暖められないほど全身が冷えきるか、あるいは頭のてっぺんが「現実に」(physically)吹き飛ばされたような感覚を味わうか、いずれにしても彼女が詩と判断する基準は、全存在を抹消されてしまうような強烈な痛みとしての感覚だ。
(酒本雅之)
レアリスト、ベーコンは、めったに”自然”とかかわりを持たない。ベーコンの制作活動に自然が関与してくるのは、彼のアトリエにそれこそ山をなしている写真というメディアを通じてでしかない。
(オットー・シュテルツァー、福井+池田訳)
もしも、今まで書かれたアイヌ関係の本の多くが、平仮名または片仮名で書いてあってくれれば、これほど急速にアイヌ語が消えることはなかったと思います。
(萱野茂)