2015年8月29日土曜日

「地形と気象」

左右社のウェブサイトで連載中の連詩「地形と気象」。暁方ミセイさんの#37 を受けて、ぼくの#38がアップされています。

http://sayusha.com/webcontents/c11/p=201508281504

他のメンバーは、大崎清夏さんと石田瑞穂さん。一年分#52まで続くとして、いよいよ佳境。10月には書店イベントを企画していますので、ご期待ください。

ミルキィ・イソベさんと

ドキュメンタリー映画『未来をなぞる』(畠山容平監督)、30日(日)の上映後に、装幀家のミルキィ・イソベさんと対談します。青山学院そばのイメージ・フォーラムにて。この機会にぜひ映画をごらんください!

ASLE-Japan at 小諸

ASLE-Japan 文学・環境学会の今年度の大会は、長野県小諸にある安藤百福センターにて、8月22・23日の両日にわたって開催されました。

センターは、すばらしい施設! 個人単位の研究発表に加えて、初日には人類学者や小説家のみなさんのシンポジウム「動物のいのち」(石倉敏明、木村友祐、分藤大翼、山口未花子)、シートンの翻訳者でもある動物学者・今泉吉晴先生の基調講演、二日目にはこれも初の試みとなったフランス語圏文学のエコクリティシズム・パネルと明治大学の大学院生および近年の修了生のみんなによるシンポジウム「自然の風景」など、内容も形式も多様な、刺激にみちた大会となりました。

わが友人、カルチュラル・スタディーズの上野俊哉さんも個人発表で参加してくれて、ありがとう。動物のいのちをめぐる全般的対話を、これからも続けましょう。

ぼくは今泉先生のすばらしい、すばらしい講演「シートンの知られざる偉業」にすっかり打たれました。 見ることの大切さ。口でいえばわずかひとことですが、実践するのはほんとうにむずかしい。その最高の実践者が、最高の先駆者について語る。こちらも目を開かれました。

シートンについては、ぼくの『野生哲学』でもふれていますが、北米の猟師・罠師らの知を物語のうちに体系化し、それを圧倒的な画力とともに提示した、真に偉大な知性のひとりだと思います。知のこういうあり方を、われわれはもっと真剣に学び直す必要があります。

これまで、ともすれば英語圏・日本語圏文学の研究に限られがちだったASLEの活動の、多言語化と「環境人文学」への本格的な展開の、糸口が見えた大会でした。

実行委員の茅野佳子さん、河野千絵さん、ほんとうにごくろうさまでした。来年の開催地としては福井が内定しています。ヒト社会と他の生物たち、そして環境の全体との関係を考える手がかりを求めているみなさん、ぜひ入会してください!

2015年8月16日日曜日

『未来をなぞる』公開中!

われわれの時代の最高の写真家のひとりである畠山直哉を追ったドキュメンタリー映画『未来をなぞる』が、昨日からイメージフォーラムで公開されています。監督は畠山容平。震災による彼の故郷、陸前高田の破壊を、写真家はどう受けとめたのか。アーティストの思索と作品の命運を、深く考えさせられる作品です。

http://www.mirai-nazoru.com/

本日(16日)は上映後に、ぼくと写真家の藤部明子さんの対談あり。日曜の夜ですが、ぜひ遊びにきてください。

2015年8月8日土曜日

「鉄犬ヘテロトピア文学賞」発表!

お待たせしました。2014年に刊行された書籍から選ばれた第2回「鉄犬ヘテロトピア文学賞」の発表です。

受賞作
横山悠太『我輩ハ猫ニナル』(講談社)
井鯉こま『コンとアンジ』(筑摩書房)

特別賞
松田美緒『クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する』(アルテスパブリッシング)

きわめて野心的に言語と文化の境界を問い直す小説2作、そして埋もれがちな歌をみずからの声によって取り戻そうとする歌のフィールドワーク。今回も、われわれ選考委員一同、強い共感と感謝の気持ちをもって選ぶことができました。

今回の選考委員は温又柔、木村友祐、下道基行、管啓次郎、高山明、田中庸介、中村和恵、林立騎、山内明美でした。横山さん、井鯉さん、松田さん、おめでとうございます!選評など詳細は、追ってお知らせします。

2015年7月27日月曜日

『ほんとうのうた』東北上映会

朗読劇『銀河鉄道の夜』を追った河合宏樹監督のドキュメンタリー『ほんとうのうた』。この週末、東北での上映会を開催しました。まず大船渡の仮設住宅が移転してきれいなアパートになった、その集会室で。ついで住田町の町役場に新しくできたばかりの、美しいホールで。

いずれも古川日出男作の短編『「銀河鉄道の夜」の夜』に、小島ケイタニーラブのできたての新作「ビッグ・アイ」を加えての、15分ほどの朗読パフォーマンス付きです。かなり強烈。

昨年7月20日の明治大学アカデミーホール、27日のヴァンジ彫刻庭園美術館での『銀河鉄道の夜』公演以来の出演者全員集結の機会で、何か新しい始まりを予感させる場にもなりました。

http://www.fnn-news.com/localtime/iwate/shinsai/detail.html?id=FNNL00026626

さあ、このレールは、次はどんな風に延びていくのか? ご期待ください。

そして東北被災地の現在に対する関心を、みなさま、どうか持ち続けてください!

2015年7月19日日曜日

「図書新聞」3216号(2015年7月25日号)

18日発売の「図書新聞」に書評を書きました。アフメットジャン・オスマン『ああ、ウイグルの大地』(ムカイダイス+河合眞訳、左右社)。ウイグル現代詩に初めてふれました。広大な世界です。ぜひごらんください。