2015年6月29日月曜日

第10回・国際メルヴィル会議

27日(土)、慶応義塾大学で開催されたメルヴィル国際学会に参加しました。主題は Melville in a Global Context 。この巨大な作家をめぐる5日間の、きわめて充実した学会です。

27日には基調講演者のひとりとして、アメリカの小説家でカリフォルニア大学サンタクルーズ校教授のカレン・テイ・ヤマシタさんが講演。"Call Me Ishimaru" と題された感動的な講演に対して、ぼく、牧野理英さん、今福龍太さんがコメント&パフォーマンス。なかなかおもしろいセッションになったのではないかと思います。

この機会を作ってくださったのは巽孝之さんです。ほんとうにありがとうございました。及ばずながらぼくも、これからも、太平洋の両岸のことを考えていきたいと思います。メルヴィルのみならず、あらゆる可能な鍵を探りながら。

2015年6月18日木曜日

さようなら、西江先生

西江雅之先生が究極の異郷へと旅立たれました。

http://mainichi.jp/select/news/20150618k0000e040146000c.html

先生の年来のご希望だった写真集制作を進めていたのですが、完成したものを手にとっていただくことはかなわず。しかし全体の構成を確認していただくことはできました。7月に刊行予定です。みなさま、ぜひ『写真集 花のある遠景』を見ながら、この永遠の旅人を偲んでください。

36年前、西江先生によりピジン・クレオル言語とその地域に目を開かれたのが、ぼくの出発点。先生の厖大なお仕事(特にアフリカ研究)の全体を語ることはぼくにはできませんが、全世界のフランス語圏への旅を、これから継承してゆきたいと思っています。

モーリシャスで、ポンディシェリーで、サン・ピエールで、いつかまた、ひょっこり先生と出くわすような気がしてなりません。「安らかに眠る」のは、先生らしくありません。終わりのない惑星規模の歩行を、改めてお祈りします!

2015年6月8日月曜日

新領域創造専攻の入試情報

明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻、8月の入試の願書受付は6月29日からです。指導を希望する教員に、ぜひ連絡をください。倉石信乃(写真・美術)、清岡智比古(映画・都市文化)、波戸岡景太(コンテンツ批評)、そしてぼく(批評理論・創作)の4名。いずれも郵便住所は「214−8571 川崎 市多摩区東三田1−1−1 明治大学理工学部」+姓名です。

出願の意志のある方は、修士研究計画をA4で2枚(原稿用紙換算4〜6枚程度)以内にまとめて、送ってください。

待ってます!

https://www.meiji.ac.jp/sst/grad/examination/index.html

ImaginAsia 2015

ImaginAsiaは毎年、台湾の国立政治大学、タイのチュラロンコン大学とともに行っている大学院生の映像制作のワークショップです。今年は6月1日から5日まで、台北および台湾東部の太魯閣(たろこ)国家公園を舞台として開催されました。

学生たちは小グループに分かれ、その場で話し合うことから始めて、短期間で映像作品を制作します。最後の夜に発表会。いつものことながら明治の学生たちにとっては、政治大学のみなさんのプロフェッショナルなスキル、タイのみなさんの芸術的感覚に、圧倒される機会となりました。

2010年には台北と東京、11年には台湾中部の渓頭、12年には青森、13年には台湾の離島・馬祖、14年には高松・小豆島エリア。着実に歴史を重ねてきました。

もちろん来年もつづきます。興味がある人は、新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系を、ぜひ受験してください。

2015年6月7日日曜日

石川直樹『完全版・この地球を受け継ぐ者へ』

ちくま文庫の新刊、石川直樹さんの『この地球を受け継ぐ者へ』に解説を寄稿しました。まだ22、3歳の彼が参加したプロジェクト「Pole to Pole」の全記録。みずみずしい文章で、驚くべき冒険があっさりと語られます。ほとんど600ページに及ぶ大冊ですが、その精神の躍動につられて、一気に読めます。

プラネタリーかつフィジカルな思考への、最高の導入。特に夏休みを控えた学生のみんなに、お勧めします!

2015年5月29日金曜日

「週刊朝日」6月5日号

「週刊朝日」6月5日号に、眞並恭介『牛と土』(集英社)の書評を書きました。動物の命に関心をもつみなさん、 この本は必読です。

2015年5月17日日曜日

ロス・アンジェルス再訪

またまたロス・アンジェルスです。15日、UCLAで開催されたGlobal Japan Forum 2015参加のため。伊藤比呂美、カレン・テイ・ヤマシタ、ジェフリー・アングルスのみなさんと、Cultures of Migrationと題したセッションを行ないました。司会進行はロブ・ウィルソンさん。ぼくは「東京ヘテロトピア」をめぐる報告をしました。ちょっと議論のための時間が足りなかったけれど、聴衆のみなさんには興味をもっていただけたようです。

その夜は若木信吾監督の映画『星影のワルツ』。浜松を舞台にした、すばらしい傑作です。前夜上映の『白河夜船』とともに、若木さんの静謐な世界にひたることができました。若木さんとは、ばななさんをはじめたくさんの共通の知人・友人がいるのですが、お会いするのは今回が初めて。いずれ何かを一緒にできる機会もありそうです。

そしてきょう16日は、われわれの朗読劇『銀河鉄道の夜』をめぐるドキュメンタリー『ほんとうのうた』(河合宏樹監督)の上映会@国際交流基金。30名を超えるお客さんが来てくれて、原秀樹所長の進行のもと、質疑応答も活発でした。いまもつづく、何も変わっていない「震災後」の日々を考えるきっかけとなったなら、われわれとしては非常にうれしいことです。

いまロス・アンジェルスは ハカランダの青い花が真っ盛り。到着した14日は雨でびっくりするほど寒かったのですが、きのうきょうはさわやかな5月です。わずか3泊で明日はもう帰国ですが、また何度でも訪れたい街でした!