2014年10月15日水曜日

英語詩のレヴュー

ぼくの連作Walking Poems(日本語から自分で英訳)の一片を、イギリスの詩人George Szirtesさんがご自分のブログで取り上げてくれました。

http://georgeszirtes.blogspot.jp/

彼は2004年のT.S. Eliot賞詩人、ハンガリー系。この賞はイギリスの最重要の詩の賞で、シェイマス・ヒーニーやデレク・ウォルコットも受賞しています。

さすが、第一線の詩人の慧眼が光った、非常にいい評です。これでまたこっちもやる気が出てきました。

ぼくのAgend'Ars 4部作は、いずれ全体を英語で出版するつもりです。数年がかりの作業になるでしょうが、のんびり待っていてください!

台風過ぎて

台風接近の中で行なわれたB&Bでの鼎談。お客さんゼロを危惧していましたが、さいわい10名ほどのみなさんが集まってくださいました。和気藹々とした話の内容は、旅、読書、歩行、執筆。

来週、第一詩集が刊行される、カリスマ・フラ語教師として知られる清岡智比古さん、詩誌「妃」の編集発行人で細胞生物学者の田中庸介さんもかけつけてくれて、ほのぼのといい会になりました。お出かけいただいたみなさま、ありがとうございました!

そして今日は台風一過の鮮烈な青空。気持ちのいい一日。進行役の小林英治さんに教わった、静岡県清水町の柿田川を訪ねる小さな旅を、近いうちに計画したいと思っています。

2014年10月12日日曜日

13日(月)はおなじみB&B

明日の夜、下北沢の本屋B&Bで、三角みづ紀さん、大崎清夏さんとの鼎談です。テーマは「旅」。今年の朔太郎賞、中也賞詩人との、気取らない無駄話。台風かもしれませんが、ぜひいらしてください。詳細はB&Bのサイトを検索して、ごらんくださいね。

「旅ときりぎりす」23回

文芸誌「すばる」の巻頭グラビア、「旅ときりぎりす」。23回はアルバニア、アドリア海に面したリゾート町ドゥラスです。そんな場所に自分が行くなんて思ってもみなかった町のひとつ。ぜひごらんください!

そして来月は、いよいよ最終回(第24回)。この連載、来年の秋までには単行本にしたいと考えています。それも画期的な、類例のない、仕掛けのある。

やっていて、本当に楽しい企画でした。

「妃」16号

田中庸介編集の詩誌「妃」の16号が出版されました! 力作ぞろいです。ぼくは「移住論」という160行ほどの作品を発表しました。

庸介さんや長谷部浩嗣さんらの世代を中心に、30代から50代以上までずいぶん年齢幅のある、多彩な顔ぶれ。このあいだ札幌で一緒にジンギスカンを食べた歌人・山田航も、初の自由詩に挑戦しています。

不思議なもので、なぜか旅と家族に主題が収斂していきました。予め決めた主題ではなく、こうして事後的に見出されるのが、真の主題。

12月に、朗読会を企画しています。詳細はまた。どこかで、ぜひ手に入れてください!

リトアニアから戻って

リトアニアへの旅から戻りました。

首都のヴィルニウスで2回、詩祭のメイン会場だったドルスキニンカイで1回の朗読。各国の詩人たちとの出会いにも(ここでも)恵まれ、非常に充実した日々でした。

ドルスキニンカイは川と湖に彩られた美しい町。サナトリアムとリゾートが点在し、日本でいえば軽井沢みたいな場所なのでしょうか。

さすがの北国、すでに本格的な秋で、朝など気温は7度くらい。毎日降りしきる落葉が、否応なく世界の無情を教えてくれます。

しかしリトアニア、すばらしい国でした。インド=ヨーロッパ祖語研究にリトアニア語が鍵を握るのは、よく知られた事実。ソシュールも真剣に勉強していたし、比較言語学者にはギリシャ、ラテン、サンスクリットといった古典語と並んで必須の言語です。

同時にここは、ソ連とナチス・ドイツに徹底的に蹂躙された地域。第2次大戦終結前後に30万人のリトアニア人が虐殺されたといいますが、うち5万6000人ほどは、ナチス時代にリトアニア人によって殺されたユダヤ系住民。

ヨーロッパのこの血なまぐさい歴史、そしてその歴史を忘れず正確に語り継ごうとする努力を思うと、現在の日本で猖獗をきわめる歴史修正主義の愚かさに、やりきれない気がします。

詩作についても多くの示唆を得ました。今後少しずつ、その啓示を生かしていきたいと思っています。将来ぜひまた再訪したい地域です。

2014年10月2日木曜日

リトアニアにて

リトアニアの国際詩祭「ドルスキニンカイ詩の秋2014」に招待され、リトアニアにやってきました。リトアニア語といえばインド=ヨーロッパ祖語研究の鍵をにぎる言語。映像作家ヨナス・メカスの母国であり、ぼくがもっとも好きな哲学者アルフォンソ・リンギスの父祖の土地(リンギス自身はアメリカの移民2世)でもあります。

早速、昨日、首都ヴィルニウスの書店 Mint Vinetu での朗読会に参加しました。「非在の波」連作から、日本語原文を朗読。用意されたリトアニア語訳を、同席したディレクターが読んでくれました。

きょうは移動日。森の町にむかいます。