Monday 29 July 2019

ダブの夕べ

7月27日(土)、新宿2丁目のカフェ・ラバンデリアで、ハミングバードとのダブ・ポエトリーを。今回は詩のアクティヴィスト村田活彦さんを交え、同時進行中のバンコクでの詩のフェスティヴァルに20分間の遠隔地参加を果たしました。

ぼくのセットリストは

 歩けないきみが(新作)
 Translation Is...
 Caminando
 海を海に

ライヴ中継を終えたあと、「翻訳が」(新作)、そして詩集『時制論』の中からの一片を読んで終了。また新たな課題がいくつも見つかりましたが、いずれ50分ほどのステージに仕上げていきたいと思います。ちょっとは服装にも気を遣って?

Tuesday 16 July 2019

第6回鉄犬ヘテロトピア文学賞発表!

お待たせしました。昨夜、7月15日、下北沢の本屋B&Bで発表会を行いました。第6回「鉄犬ヘテロトピア文学賞」受賞作は

 川瀬慈『ストリートの精霊たち』(世界思想社)

です。エチオピア、ゴンダールでの長期間のフィールドワークで出会った人々、変わりゆく自分。映像人類学者のしずかな認識が、淡々とした筆致で描かれます。贈賞式と記念イベントは、この秋以降に予定。

いよいよ来年は、この賞の最終年度です。第7回は、はたしてどんな作品が。これまでの11冊とおなじく、私たちの社会の行方をそっとしめしてくれる、小さな灯火のような作品を選びたいと考えています。

Saturday 13 July 2019

「日本経済新聞」7月13日

本日(7/13)の「日本経済新聞」に、大石・近藤・池田編『犬から見た人類史』(勉誠出版)の書評を書きました。犬好きの人、必読の好著です。ヒトなくしてイヌなし、イヌなくしてヒトなし。ふたつの種の共進化の歴史を考え直すために。

まずは書評を読み、ついで書店に走れ、跳べ、吠えながら!

Thursday 11 July 2019

『第四世紀』、いよいよ

お待たせしました。19年、お待たせしました。エドゥアール・グリッサンの代表作『第四世紀』、いよいよ発売です。

https://www.amazon.co.jp/第四世紀-エドゥアール・グリッサン/dp/4900997528/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&keywords=第4世紀&qid=1562852262&s=gateway&sr=8-1&fbclid=IwAR1bRm4-exE-JsgjTLpCW0uEjHh8Po8Xapd5ABvzIerXtAHosJkoo-xd5vA

カリブ海の小さな島の歴史に注目することで、現在の世界を作り上げ支配している力が見えてくる。ぜひ、読んでください。

Wednesday 10 July 2019

Alunissage, il y a 50 ans! (Giant Steps)

Just arrived! GIANT STEPS is a collection of poems from fifty international poets commemorating the fiftieth anniversary of the Apollo 11 landing. I contributed two poems, "What We Didn't Know" and "Mother Moon". Thank you, Paul Munden and Shane Strange, for your great editorial work!

アポロ11号の月面着陸50年を記念する、50人の詩人による100篇の新作詩集が完成しました。タイトルは Giant Steps です。すばらしい出来映え。ぼくも2篇を寄稿しました。英語詩人としての小さな一歩、また。

Sunday 7 July 2019

8月4日(日)は太田で会おう

現在、太田市美術館図書館で開催中の佐藤直樹さんの個展。説明のしようがない、圧倒される、ぐっと込み上げてくるものがある展示です。

https://www.artmuseumlibraryota.jp/post_artmuseum/3330.html

8月4日、彼にとっての絵画の意味を巡って、会場で対談をします。彼とも、ちゃんと話をするのは初めて。ぜひいらしてください。太田というと遠い印象をもつ方も多くいらっしゃると思いますが、浅草から東武の特急「りょうもう」号に乗れば、快適な旅になります。そして美術館図書館のカフェで、ぜひソフトクリームを。


8月3日(土)も下北沢B&Bへ!

詩人の四元康祐さんは同世代。共通の友人もたくさんいるのですが、彼がドイツ在住であることもあって、会って話をしたことがありませんでした。その彼との最初の対話が実現します。

http://bookandbeer.com/event/20190803b/

詩について、旅について、言語について。そして多分、歳をとることについて?

みなさんもビールでも飲みながら、この対話に参加していただければ。

Saturday 6 July 2019

7月15日(月)は下北沢B&Bへ!

第6回「鉄犬ヘテロトピア文学賞」受賞作発表。ぜひその場に立ち会ってください。

http://bookandbeer.com/event/20190715b/

5月にシカゴ大学で行ったぼくの講演を、日本語版として再現します。それによりこの賞の意図と歴史をふりかえったあとで、いよいよ受賞作の発表。受賞者にも、その瞬間まで知らされません。

歴史の新たな1ページへ。この賞、来年度の第7回が最終回となります。しかしはっきりと、力強い流れができました。はたして今年はどんな本が?

Monday 1 July 2019

ライヴ・ポイエーシス@SCOOL

6月最後の大きなイベントは三鷹のSCOOLを舞台に行ったライヴ制作「おと/ずれる言語」でした。永方佑樹さんの構想とディレクションのもと、川瀬慈(映像人類学)、ジョーダン・スミス(詩人、パフォーマー)、白佳益(大学院生、ファッション研究)のみなさんとぼくが参加。さらに全体のライヴ映像を河合宏樹さん、次々に産み出される詩のtweetをぼくの研究室のM2の学生・林真くんが担当し、緊張感にあふれるステージを作ることができました。

暗闇の中、言語の誕生からはじまり、模倣というキーワードを出してきたアリストテレス以後の詩論とその解体、そしてさまざまな資料コピーの中から聴衆のみなさんに選んでもらった3つの単語を織り込んだ3行詩即興制作まで。この詩はTwitter で「おと/ずれる言語」のアカウントを見ていただければ、全体を読むことができます。

ぼくにとってうれしかったのは、長年の心の師匠だったアメリカの哲学者アルフォンソ・リンギスさんが、東京滞在最後の夜であるにもかかわらず見物に来てくれて、日本語がまったくわからないのに1時間に及んだディスカッション、その後の打ち上げまでずっとつきあってくれたこと。これこそ生涯の思い出です。

即興制作のフォーマットを確立できたので、これを応用し、近いうちにさらに苛酷な即興制作に挑んでみたいと思っています。