Sunday 30 October 2011

「東京新聞」10月31日夕刊

明日、31日(月)の東京新聞夕刊に、ぼくのエッセー「マウイの海辺の墓地」が掲載されます。写真も。

現在、明治大学生田図書館ギャラリー・ゼロで開催中の「混成世界のポルトラーノ」展にも通じる内容です。ぜひ読んでみてください。

「本の島」ブックフェア

青山ブックセンター本店で、本の島ブックフェアが新たに展開中です。8人が選んだ本が、島々となって並んでいます。フェアの書籍を購入するともらえる冊子「本の島々」に注目! 山元伸子さんのシンプルでやさしいデザインが、心にいい、つまり、体にもいい。そこからまた未知の風景がひろがります。

本の島コーナーには自由に感想を書き込めるノートがおかれていますが、先日、おや? フランス語で書かれたメッセージを発見! なんとあのパスカル・キニャールさんでした。

キニャールのどれもすばらしい本は、高橋啓さんの名訳で、津田新吾の編集により青土社から何冊も出ています。彼のメッセージを津田が見ることができたなら、どんなによろこんだことか。それがかなわないなら、いまぼくらがそれをよろこぶことが、たぶんいちばんいい、その代理となる行動なのでしょう。

本の島々のためには。みんな本を読もう、その海に潜ろう、その浜辺を散歩しよう。

世界を変えるために。世界とともに自分が変わるために。

『コロンブスの犬』書評、紹介

河出文庫版となって22年ぶりによみがえった『コロンブスの犬』。陣野俊史さんによる書評が「週刊金曜日」10月28日号に掲載されました。

「旅するすべての人、必読の名著」(!)なお、今回が陣野さんのこの雑誌の書評委員としての最後のお仕事だそうです。

そして「図書新聞」11月5日号には、「彷徨しながら読むことを求めてくる本」と題された紹介文。「最後に残るのは、何かとてもうつくしい未知なものが心に触れてきたという感慨である」。

陣野さん、図書新聞のMさん、ありがとうございました! この本だけは、いまの学生のみんなにぜひ読んでほしいと思っています。読んだらとりあえず、どこかに行っておいで。たとえそれが隣町、隣の駅前でも。そこらの野原でも、河原でも。

Saturday 29 October 2011

「静岡新聞」10月27日(木)

木曜日の静岡新聞に、「2011年しずおか連詩の会」の参加者5名の抱負が掲載されました。川口晴美、城戸朱理、野村喜和夫、三角みづ紀のみなさんと、ぼく。発表会は20日です。

3泊の合宿による創作。これはまちがいなく、世界的に見ても貴重な試みです。何ができるかわからないけれど、楽しみ。

(なお、ぼくの写真は清岡智比古撮影! 場所も清岡さんの研究室です。)

Wednesday 26 October 2011

「混成世界のポルトラーノ」展

同僚たちと現代世界文化の混成化をめぐる共同研究を進めてきましたが、このチームの5人による写真と報告の展示を、明治大学生田図書館ギャラリー・ゼロで開催します。10月29日(土)から11月13日(日)まで。

林ひふみ(中国語)、清岡智比古(フランス語)、波戸岡景太(英語)、倉石信乃(美術史)、そしてぼく。われわれ「総合文化教室」の、この3年間の旅の記録でもあります。

生田の駅からは徒歩10分、秋の散歩にはもってこい。ぜひいらしてください!

また大学院・新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系の受験を考えている人は、この機会にご相談に乗りたいと思います。

中沢新一さんと

「現代思想」11月号は特集「ポスト3・11のエコロジー」。明治大学野生の科学研究所長・中沢新一さんとぼくの対談「エコロジーの大転換」が掲載されています。ごらんください。

ゼミ生のみんなは、この号全体についての議論を近いうちにやるので、必ず入手して読んでおくこと。

「ペレ、ハワイの神話」への感想

うれしい感想、届いています。

Norah-Mさんのブログ
http://d.hatena.ne.jp/norah-m/20111025#c

「散歩者の日記」
http://d.hatena.ne.jp/snafkinne/

どうもありがとう、励まされます。いつか、より完璧なかたちで再演します!

Monday 24 October 2011

いいぞ、コーちゃん!

ぼくの研究室所属の修士1年・松本晃次郎くん(広告研究)が、My Japan Award 2021というコンテストで優秀賞を獲得しました。

http://my-jpn.com/awardwinner/

コンセプトの勝利だね。他のみんなもあらゆる賞に応募してください。さしあたってジェフンは、留学生スピーチコンテストをがんばって! 

「出身地」って

この数ヶ月のあいだ、いろんな機会に3人の方から「愛媛はどちらですか?」と訊ねられた。誰かがぼくのWikipediaの項目に「愛媛県出身」と書いた、そのせいらしい。

たしかにぼくは愛媛県で生まれたけれど、父方も母方もその土地には無関係だし、そもそも生後半年しかいなかった。それを「出身地」といわれるのも、ぴんとこない話。

それからも転々と引っ越したので、故郷と呼べる場所はないし、どこかに対する愛着も特になかった。成人するまでは。それからだんだん自分で選んだ土地で暮らすようになって、また考えも変わったけれど。大好きな土地もいくつもできたけれど。

愛媛はまた訪ねてみたい、もちろん。山奥です。大江健三郎先生の故郷のそばです。でもWikipediaの「愛媛県出身」は、誰か消しておいてくれないかなあ。

*****
と書いたら、早速どなたかが消してくださったようです。どなたか存じませぬが、ありがとうございました!

「びーぐる」第10号

季刊「びーぐる 詩の海へ」(澪標)第10号が発行されました。特集「詩学再創造に向けて」。ぼくは短いエッセー「詩学」を寄稿しました。

短いけれど、ぼくの基本的な姿勢をしめしています。ぜひごらんください。

清岡さんによる感想

われらがカリスマ・フランス語教師の清岡智比古さんが、昨晩の会の感想をご自分のブログで書いてくれました。

http://tomo-524.blogspot.com/

なるほど、的確。清岡さん、ありがとうございました!

ハワイへの想像の旅、終わって

日曜日の夜、Saravah東京でのAyuo との朗読&コンサート「ペレ ハワイの神話」を開催しました。おかげさまで満員! 集中力のある、いい舞台になったと思います。

第1部はぼくの朗読中心、第2部はAyuoによる神話解釈のパフォーマンスと音楽。メロディ・センスのよさが光り、それを完璧に肉づけるクワルテットとパーカッションの演奏、そして踊りに、観客のみなさんがほんとうに楽しんでくださったようです。

ぼくが敬愛する映画監督のOさん、作家のFさんとその相棒の音楽家Kさん、あるいはまた独自の驚異的構想力のある音楽家であるMさん、フラメンコの演出家で舞台芸術研究者のSさんなどが見に来てくださり、緊張しましたが、なんとか。

Ayuoさんとのプロジェクトはこれからも別のかたちで続けていきたいと思います。彼の独創性とパフォーマーとしての才能は、いまよりはるかにはるかに評価されてしかるべきです。ぜひ、よろしくお願いします。

Sunday 23 October 2011

大竹昭子さんへの感謝

「Figaro Japon」12月号で、大竹昭子さんが『ろうそくの炎がささやく言葉』(勁草書房)の書評を書いてくださいました。さすがにゆきとどいた評、ありがとうございました!

大竹さんは文章道でいえば7段くらい(つまり実力上の最高位)の方。「ことばのポトラック」の提唱者でもあります。

『ろうそくの炎』も、さほど売れる本ではありませんが、「朗読用テクスト」の部分を正しく強調していただいたのが、何といってもうれしいところです。

朗読会、どうぞ各地で自主的に開催してください! そして声をかけてくだされば、執筆者の誰かが参加するようにします(今年の冬至くらいまでなら)。それではこれからもよろしく!

Saturday 22 October 2011

野生の科学研究所!

お待たせしました。中沢新一さんを所長とする明治大学「野生の科学」研究所、正式オープンです。

http://www.meiji.ac.jp/osri/topics/2011/6t5h7p000001grub.html

21日、正式な開所式、鼎談。ぼくは夕方のパーティーから参加しましたが、盛況。長谷川浩さんのDJ、ワタリガラスのケータリング、楽しめる夕べでした。

でもそんな浮かれた祭りは今夜だけ。研究所としての使命を自覚し、現代世界の根源的な批判へとこれから向かっていきます。

ぼくは越川芳明さんらとともに運営委員を務めます。まずはどんなプロジェクト・チームが組めるか。いろいろ考えてみます。ご期待ください!

Friday 21 October 2011

写真とウクレレ

ひさしぶりに写真の仕事。大澤真幸「THNKING O」第10号の巻頭写真を撮っています。ごらんください。

きょうは日曜日の「ペレ ハワイの神話」の最終リハーサル。かたちが見えました。ぼくが下手なウクレレを弾くはずだった曲は、残念ながら時間の関係でカット。でも甲斐史子、戸島さや野、宮野亜希子、松本卓以さんの超絶技巧的弦楽四重奏、そして立岩潤三さんのパーカッションは文句なく最高ですから、乞うご期待です。作曲家としてのAyuoの良さをみんなが最高に引き出してくれます。もちろん、Ayuo自身のパフォーマンスと、田中佐紀子さんの踊りも。

ぼくは朗読で、たぶん声が枯れるくらいの量を読みます!

それではよろしく。日曜夜の渋谷で会いましょう! ウクレレ・コンサートは一年以内に実現します、したい。

Thursday 20 October 2011

「嗜み」12号

雑誌「嗜み」の2011年秋号が出ました。恒例のクロスカルチュラル・レビュー、今号はブライアン・イーノのハイパー傑作『ドラムス・ビトウィーン・ザ・ベルズ』を大城譲司さん、アッバス・キアロスタミの野心作『トスカーナの贋作』を小沼純一さんと論じています。

ぜひごらんください!

「3.11メルトダウン」

今週、土曜日から、明大前のキッドアイラック・ホールで日本ヴィジュアルジャーナリスト協会による写真展「3.11メルトダウン」が開催されます。

http://www.jvja.net/htm/311meltdown.htm

以前に生田図書館でハイチの写真展をお願いしたこともある、佐藤文則さんが参加。明治の学生は必ず全員見に行こう!

「雨の日」が楽しみ

肌寒くなりました。大好きな気候、季節。そんな今日、31日のRainy Day Books での朗読会のためのリハーサルを行いました。

金子飛鳥さん、谷川賢作さん。どちらも初対面ですがとてもそうは思えない! 同世代の友人がいちどにふたりできた、うれしい一日でした。

当日、たぶんおふたりの音楽が半分、そして谷川俊太郎さん、小沼純一さん、ぼくの朗読が半分になると思います。ぼくが読むのは先週の池袋とおなじく、山崎佳代子さん、岬多可子さん、関口涼子さんの詩とぼくの散文。

特に山崎さんの詩で途中、鳥たちの言葉になるところで飛鳥さんのバイオリンが介入し、すばらしい効果を作り出します!

低音部を十分に伸ばしてゆく飛鳥さんのプレイフルでセクシーなバイオリン、賢作さんの融通無碍なピアノを間近で聴いて、見て、あまりに贅沢な晩でした。

音響その他を担当してくれる小池アミイゴさんもやる気じゅうぶん。そしてすべてに周到な気配りをしてくれる、お店の林下さん。最高のメンバーで、最高の夕べを提供できると思います!

そしてこれもすべては3月11日の波に洗われた土地と人々のためだということを、見失わないようにしたいと思います。

Wednesday 19 October 2011

しずおか連詩の会2011

いつのまにか1か月を切ってしまいました。野村喜和夫さんのお誘いで、しずおか連詩の会に参加します。

http://www.granship.or.jp/audience/event.php?id=113#ac1

ぼくにとっては初めての、詩の合宿共同制作。辛そうですが、楽しみ。

20日の発表会は事前申し込み制です(無料)。ぜひどうぞ!

作品を毛筆で巻紙に書かなくてはならないのが、悪筆のぼくのいちばんの心配です。

トナカイの声が聞こえる

札幌在住の若き歌人・山田航さんが、ブログ「トナカイ語研究日誌」で『コロンブスの犬』の評を書いてくれました。

http://d.hatena.ne.jp/yamawata/20111016/1318773239

山田さん、ありがとう! また会おうね。こんどは冬の札幌で?

山内明美さんの声

「私個人としては、東北がどんなに低開発と呼ばれようとも、一次産業で立っていける場所にしたいのです。今回被災した地域は、『ケガチ』と呼ばれる飢饉の頻発地帯です。そこに暮らす人は『ケガヅ』と言いますが、いずれにしても、文字どおり『ケ』、つまり日常の、ことに食料が欠けがちな場所なのです。地震も津波も冷害もある。陸で生きるのも浜で生きるのも過酷な場所です。過去の歴史のなかでどれほど津波が起きてきたのか、私たちはあらためて知りましたが、それでも漁師が漁をやめたことはありませんでした。過酷な自然に対峙しながら、ここまで続いてきたのです」

(赤坂憲雄・小熊英二・山内明美『「東北」再生』イースト・プレス)

山内さんの巻末のエッセー「最後の場所(ケガヅ)からの思想」も必読。

Monday 17 October 2011

10月31日、谷川俊太郎さんと【予約終了しました】

10月31日、Rainy Day Books & Cafeで朗読会が開かれます。

金子飛鳥さんと谷川賢作さんの音楽、そして詩の朗読は谷川俊太郎さん、小沼純一さんとぼくです。

http://www.switch-pub.co.jp/events/284111900.php

秋の深まりに身をまかせ、蓄積する不安に対抗する決意を新たにし、私たちの社会を深く変えてゆくattitudeをもたらすために。

ぜひひとときの声と音楽の集いにどうぞ。【予約満員です。ありがとうございました&お楽しみに!】

Sunday 16 October 2011

池袋の夕べ

15日の土曜日、ニーチェとフーコーの誕生日、池袋コミュニティカレッジで、『ろうそくの炎がささやく言葉』(勁草書房)の朗読会を開催しました。柴田元幸、野崎歓、ぼく。ほとんど女子会だった高知での朗読会とは対極的でしたが、何のMCもなく淡々と3巡して読むという形式を、温かく迎えていただくことができました。ご参加くださったみなさま、本当にありがとうございました。

柴田さんの、前夜に完成したばかりだというスティーヴン・ミルハウザーの訳稿にはじまり、三者三様の声の饗宴。作家の温又柔さんをはじめ真剣に耳を傾けてくださるオーディエンスのみなさんに助けられて、充実した夕べとなりました。

ぼくは岬多可子、山崎佳代子、関口涼子という、『ろうそくの炎』所収の女性詩人たちのそれぞれにすばらしい作品を読むことから始めて、改めてこれらの作品をこの本に収録することができたことに感謝したい気持ちになりました。新井高子さん、中村和恵さんらの作品を含め、ぜひみなさんに手に取って読んでいただきたいものばかりです。

次は31日、Rainy Day Books & Cafeでの谷川俊太郎さんたちとの朗読会です。お楽しみに!

Saturday 15 October 2011

「共同体はみんなバラバラでいい」

毎日jpに高橋源一郎さんへの取材記事が掲載されていました。

http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20111014dde012040026000c.html

100万人くらい死んでも何も変わらないんじゃないかと、そんな風に思える国に住むことの恐ろしさに脅えつつ、われわれはバラバラな行動を追求しましょう!

Thursday 13 October 2011

天気図と水路業務と

菅谷奈緒さんの新作展 "days"。きわめて興味深い視点です! 

http://www.art-and-river-bank.net/_site_jpn/exhibition/main.html

Wednesday 12 October 2011

「ミて」116号

いつもソウルフルな新井高子さん編集の思いきりチープでクールな詩の雑誌「ミて」。2011年秋号(116号)が出ました!

ぼくは16行詩を3片寄稿しています。それを入手するためには

mite@ace.ocn.ne.jp

に連絡すればいいにちがいない。ぜひどうぞ!

岩波書店ホームページに

岩波書店ホームページのリレー連載に短文を寄稿しました。今月は、われらが中村和恵さん、そして渡辺えりさんとぼくです。ごらんください。

http://www.iwanami.co.jp/311/index.html

Tuesday 11 October 2011

山形、ついに

山形国際ドキュメンタリー映画祭にはむかしから行きたい行きたいと思いつつ、なかなか行けなかった。行くなら一週間ずっといたい、という気持ちがあったから。でも例年10月はそんな風には休めない。

それで日曜日、思い立って、着の身着のまま行ってきました、山形へ。以前、フランス文学会東北支部のシンポジウムに呼んでいただいたときに初めて来た町だけど、事実上知らないに等しい。空がでっかくて、気持ちのいい土地。山がよく見えるいい天気。

まずは山形市民会館小ホールで、1965年ごろのキューバのニューズリールを数本。サンティアゴ・アルバレス特集の一環。映像もすごいが、フィデルの演説がすごい。『怒りのキューバ』を思い出す、あの熱気。生身で体験したかった。

それから山形市中央公民館に移動し、インターナショナル・コンペティション部門の2本。ニコラス・リンコン・ギル『川の抱擁』とジョン・ジョスト『失われた町のかたち』。コロンビア、マグダレーナ川の戦慄の現実から、リスボンの点景へ。どちらも強烈に記憶に刻まれる。

翌朝は早く戻らなくてはならなかったので、もったいないといえばもったいないけれど、こんな風にしなければ2013年を待たなくてはならなかった。まずは満足できる小旅行。翌朝にはいらしていたはずの小林茂監督(『チョコラ!』)にお会いできなかったのが心残りだけれど、それもまた、いつか、どこかで。

次回はきっと一週間のゼミ合宿として行こう、行きたい、きっと行く、山形でした。

Sunday 9 October 2011

萩原朔太郎賞の選評

「新潮」10月号に、萩原朔太郎賞の結果と選評が掲載されています。受賞したのは福間健二さんの大作『青い家』(思潮社)。装幀は、ディジタルコンテンツ系博士後期課程在学中の清岡秀哉です。

ぼくの『Agend'Ars』(左右社)は、高見順賞、鮎川信夫賞、中原中也賞につづいて最終選考に残っていましたが、落選。ま、それも仕方なし。選者のみなさんのコメントに励まされました。

思えば詩の賞というものが存在するだけでも、すごい。そして詩はやっぱりおもしろい。これからも、人が読もうが読むまいが、書き続けるつもりです。

畠山直哉のCiel tombé

畠山直哉の新しい写真集が完成。2008年にタカイシイ・ギャラリーで展示された連作Ciel tombéを収めたもの、Super Labo から。

めちゃくちゃにかっこいい! パリの地下にこれだけの空間が秘められていることを思うと、陶然とする。

そして付録の小冊子はシルヴィー・ジェルマンによる、この写真集のための書き下ろし短編小説「占星術師」。この冊子もはっとするほどかっこいい。フランス語の原文に加えて、ぼくがその英訳と日本語訳を準備し、3言語の冊子になっています。

200部限定。どこかでごらんください!

金、土

7日(金)、馬喰町のArt & Eat にて『ろうそくの炎がささやく言葉』の朗読会。ぱくきょんみさんの教室に集うみなさん、そして女優の安藤朋子さんとともに、気持ちのいい空間で、ゆったりとした声の饗宴を楽しみました。ぱくさん、武さん、ありがとうございました。安藤さんのすばらしいパフォーマンスを直前に見たせいか、そしてオーディエンスのみなさんの集中ぶりに助けられたからか、ぼく自身の朗読も、これまででいちばんいい出来映えだったような気がします。

8日(土)、放送大学世田谷学習センターで、工藤庸子さん主催の鼎談と朗読。工藤さん、旦敬介くん、ぼくという異色(?)の顔ぶれで、旅や土地や言語や朗読をめぐる議論と実践をたっぷり体験し楽しむことができました。工藤さん、ほんとうにありがとうございました!

来週15日は、リブロ池袋本店で、柴田元幸+野崎歓+ぼくの3人の会です。ぜひお越しください。柴田さんのパワフルな声、野崎さんのジェントルで知的な声が楽しめます。

Viva! 高橋ブランカ

7月3日の第3回「言葉のポトラック」に参加した人は、誰もが会場を笑いの洪水にしたセルビア人女性、高橋ブランカさんに強烈な印象を受けたはずです。

その彼女の一人芝居ステージが、今月21日に実現します!

http://katarikoko.blog40.fc2.com/

「日本語」が彼女の表現言語として選ばれたことに戦慄。ぜひごらんください。笑ってください!

Thursday 6 October 2011

「群像」11月号

「群像」11月号に随筆「この薄い地表の夏」を書きました。1990年(?)にアリゾナの砂漠について書いて以来の「群像」随筆です! 

Tuesday 4 October 2011

「ペレ、ハワイの神話」

10月23日(日)Saravah 東京でのAyuoとのコンサート、いよいよ近づいてきました。曲も完成し、これから歌の練習、すべての練習です。ポリネシア神話の世界にどこまで近づけるか? ご期待ください。

http://www.saravah.jp/tokyo/schedule/log/20111023.php

「水牛のように」10月号

「水牛」、更新されました。「犬狼詩集」、まだまだ続きます!

http://www.suigyu.com/

清岡智比古さんのブログ

清岡智比古さんがご自分のブログでぼくの新詩集を紹介してくださいました。

http://tomo-524.blogspot.com/

この詩集に対する最初の批評です。

ジュンク堂新宿店では『ろうそくの炎がささやく言葉』と『島の水、島の火』が並べておかれていました。売り場の方、ご配慮いただきありがとうございます!

冒頭の連作8片「非在の波」は、中国語訳(黄耀進)、フランス語訳(コリーヌ・カンタン)に続いてスペイン語訳(南映子)、英訳(ぼく自身)を準備しているところです。

ぜひ書店で手に取ってごらんください(書店の店頭から消えないうちに!)

Saturday 1 October 2011

訪問授業@桐光学園

快晴の土曜日、桐光学園の中高生への訪問授業に行ってきました。

栗平駅から歩いて12、3分。気持ちのいい明るいキャンパスに迎えられ、100人を超えるいろいろな学年のみなさんを相手に「アメリカインディアンは何を考えてきたか?」という話を。

もちろん『野生哲学』からの話題が中心でしたが、それ以上に知ってほしかったのが「土地という絶対的な価値」について。最後はニューメキシコのスライドショー、そして川崎の里山文化を追うドキュメンタリー映画作家の由井英さんのお仕事についても簡単に紹介することができました。

質疑応答も活発。大学生相手より反応がいいんじゃないか、と思うひととき。この場にお招きいただいた中野先生(現代文担当)、ほんとうに貴重な経験をありがとうございました!

今年だけでも、すごいかおぶれです。すでに5年目を迎え、過去の講演記録は本として出版されています。ぼくの友人・知人もたくさん。こうなると、現代文化史のたしかな1ページだと見えてきます。

http://www.toko.ed.jp/high/gakushushido/support_03.html

こんな話に毎週ふれられる中高生のみんなから、将来どんな新しく真に有用な考え方が出てくるか。10年、20年のスパンで注目しましょう。「受験を最終目標にする子供たちにしたくない」という校長先生の言葉に、心意気を感じました。