Monday 28 December 2015

あと3日

今年もあと3日。ゲラとゲラとゲラと書きかけの論文2本と訳しかけの小説をおともに机にむかったまま、そっと新しい年にむかいます。例によって年賀状1枚も書かないけれど、みなさま、よいお年を。

月ごとのまとめ

JAN  カリフォルニア講演 (UCLA, USC)
FEB ボルドー、勝手に調査
MAR 『ほんとうのうた』レキシントン上映、コロラド、メイン
APR 東京ジャーミィでのヘテロトピア・イベント
MAY UCLAシンポジウム
JUN ImaginAsia 2015 (太魯閣にて)
JUL 『ほんとうのうた』東北上映
AUG オランダ調査、ASLE-Japan 全国大会(小諸)
SEP 「旅するリサーチラボラトリー」でヒグマ目撃、浪江と双葉
OCT 山形国際ドキュメンタリー映画祭
NOV 「100歳のバルト」、南相馬市博物館フォーラム
DEC キルメン・ウリベとの朗読会、銀鏡神楽、松田ゼミ訪問


この他にもいろいろ。詩集を出せなかったけど、それは来年の課題とします。

Thursday 24 December 2015

"Small, Good Things"

朗読劇『銀河鉄道の夜』のチームから、みなさまに小さな贈りものです。

http://milkyway-railway.com/smallgoodthings/

よいお年を。

Sunday 20 December 2015

大学院特別講義のお報せ(12月21日)

明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻では、映画監督の澤田サンダーさんによる特別講義を実施いたします。

講師 澤田サンダー(映画監督)
題名 近作をめぐって 「私は知ってる、私は知らない」(2013)および「ECHO」(2015) 上映とディスカッション
日時 12月21日(月)19時〜21時
場所 明治大学中野キャンパス7階 映像室

外部からの聴講も認めます。参加希望の方は18時50分に明治大学中野キャンパス7階のフロア中央ラウンジ部分に集合してください。上映開始後の入室は認めませんので遅刻厳禁でお願いいたします。

Saturday 19 December 2015

いとうせいこう『存在しない小説』

講談社文庫の新刊、いとうせいこう編『存在しない小説』に解説を書きました。題して「ペソア・プロジェクト、あるいは他人として夢を見ること」、約20枚です。非常に、非常におもしろい小説であり、世界文学論でもあるこの作品。いとうさんの才能に唸りました。この冬休みに、お勧めします!

Saturday 5 December 2015

「現代詩手帖」12月号

「現代詩手帖」12月号は、恒例の「現代詩年鑑2016」。ぼくが「花椿」に発表した「La ciencia en flores」も再録されています。また今年の収穫のアンケートにも答えました。映画のことばかり。ともあれ、ごらんいただければさいわいです。

「風景の外へ」はじまりました

明治大学生田図書館のギャラリー・ゼロを舞台として毎年この時期に行っている、研究室としての作品と図書の展示。今年も倉石信乃研究室との合同で、「風景の外へ」と題して本日開幕です。1月13日まで。

お近くにお越しの方は、ぜひお立ち寄りください。9人の作品と、それぞれが選書した風景を考えるための図書が展示されています。

また12月20日(日)の15:00〜16:30には、朗読会と音楽の集いを開催します。出演は倉石さんとぼく、暁方ミセイさん、畠山葵さん、そして農学部のフランス語の先生である高瀬智子さん。スペシャルゲストとして某シンガーソングライターも!

これはいわばわれわれの冬至祭。よろしくお願いいたします。


Friday 4 December 2015

笠間悠貴・写真展「metaphors」

新領域創造専攻博士後期課程の笠間くんの新作展です。新宿のphotographers' gallery にて、10日から。想像をはるかに超えて、いい写真です。ぜひごらんください。

http://pg-web.net/exhibition/yuki-kasama-metaphors/

朗読会「冬の小鳥たち」

12月6日、新宿のカフェ・ラバンデリアで、詩の朗読会を開催します。題して「冬の小鳥たち」。バスク語の現代文学を代表するのみならず、世界文学の最重要作家のひとりになりつつあるキルメン・ウリベとぼくが、バスク語、日本語、スペイン語で読みます。二人のミュージシャンとの即興による競演。これは相当、画期的な試みです。ぜひいらしてください!

http://cafelavanderia.blogspot.jp/

Thursday 3 December 2015

南相馬で

11月29日(日)、南相馬市博物館で開催中の花道みささぎ流家元・片桐功敦さんの個展「Sacrifice」に合わせて、「希望としてのRe-wilding」という鼎談に参加しました。

https://www.minpo.jp/news/detail/2015113027070

片桐さん、ぼくと、民俗学者の赤坂憲雄さん。そこに写真家の赤阪友昭さんも参加してくれて、短いながらも充実した話になったと思います。

ぼくはアラスカ、ジュノー郊外の風景と、オランダの干拓地オーストヴァデルスプラッセンの話をし、それを福島県沿岸部とむすびつけることを試みました。

土地をありのままの姿に戻すこと、人間社会が自己縮小し、他の生物種に場所を譲ること、その大切さ。これからさらに考えていきたいと思います。

Tuesday 1 December 2015

西南学院大学「十二会」のみんなと

11月22日(日)は、初めての福岡。空港からダウンタウンまでわずか5分という距離の短さにびっくり。ここで10年にわたって開かれてきた本のイベント、ブックオカの最終行事として、西南学院大学の学生が作っている翻訳世界文学の読書会「十二会」のみなさんとぼくとのディスカッションを、書店キューブリックで行いました。

ぼくの著書『本は読めないものだから心配するな』(左右社)を読んでくれたかれらと、読書とはどういう行為か、何をどう読むか、この世界をどう想像するかなど、さまざまな主題について語り合いました。短いけれど充実した時間。

打ち上げにはキューブリックの大井さんや西南学院大の田村先生など、福岡を活気づけているみなさんと、名物の胡麻鯖をいただきました。 この読書会、選書のセンスがすごくいい。欧米中心主義にきっぱり決別し、いわゆる「第3世界」文学を丁寧に読み、さらにそれを水俣を初めとする日本の問題にむすびつけてゆきます。

知ることはおもしろい、おもしろいから読む、読んだから語り合う、語り合うからさらにその先をめざす。そんな読書の流れが、きちんとかたちをなしていきます。また、これからも、一緒に読んでいきましょう!