技術の発展につれて、
逆に社会の運営には手がかかるようになっている。
広範な自動化の時代にあって、
自動的に機能するものは何一つなくなっているのだ。
(エリック・ホッファー、中本義彦訳)
日本の陽明学の学徒たち、佐久間象山、勝海舟、坂本龍馬、高杉晋作らの写真好きなのは、どういう理由だろう。彼らが、現在でも人気があるのは、本人たちの大業ばかりでなく、魔術的な機械、写真機によって写された肖像写真が残された、ということと無関係ではないような気がする。
(椎根和)
呪術には矛盾がある。
効果、力があらわれるという前提がなければ成り立たない。少なくともそれが示現する、した、と人々に思われることがなければならぬ。しかし同時にそれが必ずあらわれるのでは、やはりいけないのである。
(岡本太郎)