以前京都で発行されていた、美学者の吉岡洋さんが編集長を務める雑誌「Diatxt.」が山口情報芸術センターに場を移し、市民編集グループ「編脳研」の共同作業として作られた山口版「ヨロボン」が届きました。「ヨロ」とは何? 横に倒してみるなら、あらふしぎ、「山口」そのもの。
おまけにオビには「山口」昌男先生の言葉があるところまで、遊び心でいっぱいです。
ぼくは妙に憂鬱な読書エッセー「<声の花>と眠る書物」を寄稿しました(pp.122-128)。今年のお正月に書いたものですが、その後の一年も読書の技術や方法論に関して、まるで進歩がなかったのを反省。
吉岡さんの活動ぶり、編集センスには、ほんとに脱帽です。ついこのあいだぼくも訪れたせんだいメディアテークでは、11月29日から吉岡さん監修の高嶺格「大きな休息」がはじまっています。東奔西走するのも、哲学者の心意気。
いつか、DC系にも、ぜひお呼びしたいと思います。