この週末は名古屋市立大学でのシンポジウム「世界の移民・亡命文学の現況と可能性」に参加。ドイツ文学の土屋勝彦さんをリーダーとする共同研究の一環。
といってもぼくは今回は司会だけ。最初のセッションで中村隆之、笠間直穂子、鵜戸聡といった若い友人たちの話を聞いて、啓蒙される。カリブ海、ルーマニア、アルジェリアの作家たちをめぐる話で、そのあまりのひろがりに頭がクラクラした。司会者の唯一の役目は時間を守ること。この点は、まずまず。でも質疑応答がもっと雑談的・多方向的な議論に発展してもよかったかも。これはこっちの力が及ばなかった。
それから越川芳明さんのチカーノ詩についての基調講演、山本伸さんの英語圏カリブ海をめぐる発表とつづく。
夜は居酒屋での雑談。ひさびさに会った増本さん(スイス文学)にラトヴィアの首都、港町リガの話を聞いて、行きたくなる。リトアニアの砂州とともに、いつかはバルト海沿岸へ。