日曜日。三鷹駅近くの文鳥舎というブックカフェで、マチョイネこと西江雅之先生のレクチャーに。
先生にお目にかかるのは4年ぶり。さっき京都から戻ってきたばかりでほとんど寝ていない、とおっしゃるのだが、大変お元気そう。5日前にはタヒチにいらしたそうだ。去年1年で、15、6回、海外に行った、とのこと。その常軌を逸した旅人/言語探求者の人生は、70歳を迎えてもまったく変わらない。
きょうのお話は世界各地のフランス領土について。そのほとんどを訪れている西江先生は、フランス人でもありえないような、珍しい存在だ。ぼくはフランス本国のほかには、マルチニック(1985,1995)、グアドループ(1985)、タヒチ(1992,2008)、ヌーヴェル・カレドニー(2002)だけ。西江先生はこれにレユニオン、サンピエール・エ・ミクロン、ワリス・エ・フトゥナが加わる。そしてフランス領土ではないが、インドのポンディシェリなども気になるかつての「フランス」。
いつまでもたっても追いつけないのが、「師」の定義。たぶんいまでも先生は、ぼくより歩くのが早いはず。先生の授業をぼくがとっていたのは30年前だ。そこで、ピジン・クレオル言語学への目を開かれ、カリブ海への接近をはじめたのだった。
先生、いつまでもお元気で! ぼくの次の目的地は、ギュイヤンヌ・フランセーズとパプア・ニューギニアです。