Fringe Frenzy に、札幌で古書店・書肆吉成をいとなむ吉成くんが、感想を寄せてくれました。以下、彼のブログから引用します。
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ひとめ見て、どこかの異国の街路の壁に、いろんな広告や落書きにまざって何気なく貼ってありそうなフリーペーパーだなぁと思いました。(西部劇の食堂の壁の「WANTED!!」とメニューの貼り紙の間にあって風に吹かれてそうなくらいかっこいい紙面です。)
「ディジタルコンテンツ系」の名の研究室からこの手作り感満点のペーパーを発行するということ自体、ものすごくかっこいいです。「地方主義」と「はずれ」「へり」「周縁」にこだわる編集がとても刺激的です。そこに差し挟まれる旅、ジャズ、写真。
特に大辻都さんという方の文章はとても読ませられました。
実際の放浪を、健康と若さによる青春時代の特権と言い切ってしまうことにある清々しさを感じました。そして虚弱者の旅として、かえってたくさんの人たちの想像力に訴えることは、何か救いのような感じさえします。
「想像力を介してのこの転身を「旅」と考えてもいいのではないか。」
ここを読んで、日常の中心の延長のままでいる観光旅行のような旅ではなく、はたまた力任せの冒険でもなく、「わたし」の境界(へり)を危機にさらして変幻させてしまうような想像力による旅の肯定と思いました。いつどこでだって(いまここでだって)旅にしうる力は誰にだってあるんだ、と思いました。
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以上、http://diary.camenosima.com/より。
本当にうれしい感想で、みんなよろこんでいます。吉成くん、ありがとうございました。
札幌といえば、池田葉子さんの小さな快著『マイ・フォト・デイズ』の出版記念写真展が、来週から開催されます。
http://blogs.yahoo.co.jp/happa214/53301770.html
ぼくは行けないけど、札幌在住のみなさん、ぜひどうぞ!