Saturday, 17 May 2008

「島めぐり」林巧編

リバティ・アカデミーの「島めぐり」、きょうは作家・妖怪研究家・チャイナタウン研究家の林巧さん。気合いの入ったオバケ話と間合いのいい提示を、たっぷり楽しめた。

さすがに長年の取材からの数々のおもしろい写真が効いているし、お話が非常にうまい。

思ってもみなかったことをたくさんうかがって茫然とするほどだったが、ひとつだけあげるなら、バリ島の先住民部落の話。島がヒンドゥー化されるまえからの先住民たちが、いまも城壁で囲まれた村で閉鎖的な生活を送っていて、そこでは一見、バリ寺院風の祭祀場があっても、じつはその正体はまったくちがうのだ、ということ。

世界の混淆宗教はすべてそうだろうが、バリにそれがあるとは。

あとは香港にあった国民党系の村、ボルネオの本気の「首狩族」など。世界は深い、とても想像がつかない。まずは行ったことのないバリ島にも、いちどは出かけてみようか。