暮れに角川文庫に入ったエイミー・ベンダー『燃えるスカートの少女』。文庫になって新しい読者をたくさん得ることができたようで、いろいろな人のブログでふれられています。キャンパス内の丸善ブックセンターでも、何人かの人が問い合わせてくれたとか。そろそろ入荷しているのでは。うれしいことです。
いま出ている「週刊現代」の「リレー読書日記」では、直木賞をとったばかりの桜庭一樹さんが3冊のうちの1冊として取り上げて論じてくださいました。桜庭さんは、とにかく、すごい読書家。書評家の豊崎由美さんと並ぶ、翻訳文学の旺盛な読者である彼女が読んで、作家としての共感をエイミーに感じたのであれば、訳者としてはちょっと/かなり/相当むくわれたということになるでしょう。
文庫版の好評は、解説の堀江敏幸さんと帯の言葉をいただいたよしもとばななさんのおかげが大きいと思います。ありがとうございました。エイミーの第2短編集『わがままなやつら』も、まもなく発売されます。前作以上に強烈、そして洗練の度合いを加えています。ちょうど昨日、「訳者あとがき」を書いたところ。ご期待ください!