Monday, 24 March 2008

Te pito o te henua

ラパ・ヌイ(イースター島)に行ってきた。ポリネシアの大三角形は、ハワイ、アオテアロア(ニュージーランド)、ラパ・ヌイを頂点とする。中心に位置するのがタヒチ。タヒチからは5時間、まさしく絶海の孤島だが、ポリネシアの大航海者たちはそこにもちゃんとたどりつき、鶏を飼い、何のためにか巨大な石像を造った。そう、モアイたちだ。沈黙するモアイたち。

この島はまた「テ・ピト・オ・ヘヌア」つまり「世界のへそ」とも呼ばれてきた。現在ではチリの海外領土だが、人々は混血ポリネシア系でタヒチ語やマルケサス語やマオリ語とよく似たラパ・ヌイ語を話している。

イベロ・アメリカとポリネシアの唯一の接点。ぼくにとっては非常に大きな意味をもつ場所で、すみきった遠さとしずけさにあふれていた。この旅行については、たぶん「風の旅人」の7月発売号くらいに書くことになると思う。

経由地タヒチを訪れたのも16年ぶり。パペエテは以前より騒がしく感じたが、いい本屋のアルシペルは健在で、マルケサス語の辞書やタヒチ語の絵本を買うことができたのも満足。タヒチについても、さらにいくつかの文章を書いていきたい。

といっているうちに、いつしか3月も最後の週。