学生部の仕事で館山へ日帰り。特急さざなみに乗って。はじめての土地だった。着くとさすがに海の雰囲気、強い潮風が気持ちいい。アブラナの黄色い花の美しさ。ウィンドサーファーたちの幸福。沖合、といってもすぐそこに、巨大なコンテナを満載したAPLの船が停泊している。
仕事は理科連(理科系サークル全体の連絡会議)リーダーズキャンプの会議への参加だった。ぼくは締めくくりの挨拶をしただけで、農学部の本所さんに学生からの質問に対する回答はおまかせ。頼りになる若い同僚の存在は、ほんとにありがたい。
この2年間は、それでもずいぶん学生部の仕事があった。この年度末で解放されるのがうれしいけれど、学生部のおかげで現在の学生気質も大学の状況もよくわかった。変わらないようでいて、大きく変わったのが大学。その変化はいまも続き、これからいっそうの激動をむかえるだろう。
産業としての「大学」はともかく、知識の追求の場としての大学は、妥協なく続けなくてはならない。4月からはまた、新たな展開だ。