17日、恵比寿のマジックルーム(新しいナディフの4階)で、田内マリオのドローイングとジェイクの即興ギターの共演パフォーマンスを体験。音と線の自然成長性をたっぷり味わうことができた。
マリオ曼荼羅のくにゃくにゃした白い線は、思いがけない展開を見せながら黒い紙面を埋めてゆく。植物の根が芽がのび、空気が渦を巻き、炎がゆれ、水が泡立つみたいに。ジェイクのギターも、2時間聴いててもぜんぜん飽きない。エフェクターの並びに興味があったので、あとで写真を撮らせてもらった。
マリオくんのマジックルームでのこのシリーズは、今年は毎月、全12回の開催を予定しているとのこと。
http://www.sukimaweb.com/mario-mandala/
未体験の人、ぜひいちどはどうぞ!
パフォーマンスが終わって、マリオくんはこうして曼荼羅を描くことを「祈りみたいなもの、ただし何かの神さまに祈るのではなく、行為自体に祈るような」と説明していた。
これはよくわかる。ある行為に対するdedicationには、つねにpiety がある。そこにはcredoがある。
かってハイデガーは、「何かにむかって祈るのではなく、ただ祈ることができるから祈る」という境地を語っていた。芸術のみならずすべての技芸において、真剣に何かにとりくんでいると必ずぶつかることになる問いだと思う。