日曜日、ついに見た。ジンガロ。すごい。馬たちのすごさ、ロバのかわいらしさ。圧倒的だった。
2005年の来日公演は、日本にいなくて見ていないので、今回の「バトゥータ」が初めて。前回とはまったくちがったコンセプトに立つ演出で、かれらのパフォーマンスの原点にあるジプシー的世界を素材に、笑いと音楽をたっぷりもりこんだ舞台。20数頭の馬が目の前をかけまわる姿の迫力と美しさに、夢みたいな気分になる。ルーマニアからの楽団(ひとつは弦楽、ひとつはブラスバンド)も最高。
異種の動物とのあいだにこんなふうに行動の調整ができるのは、ヒトにとっての最大の幸運。ヒトのために歩み寄りコミュニケーションの回路を開いてくれるすべての動物たちには(ウマやロバだけでなく、クマやトラや、もちろん身近な犬猫にも)、どれほど感謝してもしすぎることはない。
入場料はたしかに高いけど、あれだけの規模を思えば、驚くほど安いともいえる。輸送費だけでも莫大な額になるだろう。かわいく美しい馬たちには、フランスからの長い旅、ごくろうさま。