きょうはいい天気。数カ所まわって用事を片付けつつ、展覧会にも駆け足。
近代美術館の高梨豊「光のフィールドノート」はすごい点数。高梨さんのお仕事の全貌がうかがえる。歩く人。歩き、撮るうちに、なんらかの紋様が浮かび上がっている。白黒の傑作を見て行ったあとで、カラー作品が新鮮。カタログを買う。
それを出て、札幌の吉成くんが書いていた横山大観の「生々流転」。
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ものすごい大作だが、キュートなユーモアとともにはじまる。深山から流れ海へとむかう川が、さまざまなフローラ、ファウナを横切ってゆく。驚くのは、海に出てからの広大さ。ここらからぞっとするほどの高まり。そして龍が飛んだあとは? これは見てのお楽しみ。
ぼくは歩きながら見て行った(3度)だけだが、3人連れの女の子たちが途中で立ち止まったまま食い入るように見ていて、ちょっと怖くなった。そこに現実の風景を見て、見とれていたのか。それとも美大生かなんかで、筆遣いを必死で学ぼうとしていたのか。まったく動かない、歩かない。見ているのは、山、松林。
所蔵品展のほうはあまりにもいろいろあるので見ることもできなかったが、リヒターの大作と、コラージュのコーナーがおもしろかった。クルト・シュヴィッタース、そして村山知義。村山がこんなにいいとは知らなかった。
それから中目黒にむかい、青山目黒というギャラリーで田中功起展。おもしろかった。白人女性のお客ばかりが3人いたが、それぞれに笑いをかみ殺したり吹き出したりしながら映像を見ているのがおもしろい。普遍的ユーモアか。
それから職場にむかおうとすると、武蔵小杉で南武線が遅れていた。