Friday, 20 July 2007

ザンジバル

19日、渋谷のCCレモンホール(つまり渋谷公会堂)でのコンサート、「ザンジバル島のターラブ」に行ってきた。アフリカ東海岸、タンザニアの島ザンジバルは、人口でいえばわずか100万人。けれどもアフリカ、アラブ、インド洋、ヨーロッパのすべての要素をもつ不思議な場所で、交易言語スワヒリ語の本場だ。

バンドの名はカルチャー・ミュージカル・クラブ(1958年結成)。アラブ、インド、ジプシーなどすべての音楽要素が渾然一体となった、とても奇妙な印象の音楽だった。エチオピアの風変わりなジャズを愛聴しているが、それにも通じるものがある。

95歳(推定)の女性歌手ビ・キドゥデの歌もすごかったが、ぼくが気に入ったのは一弦の手作りベース。箱に竿をたて、そこに紐をむすび、竿を倒せば音程が変わり、ひたすらびんびんと弾いてゆく。その間、足は箱の表面を蹴って拍子をとる。おもしろい。

ビ・キドゥデはアンコールでは自分の胸までの高さの太鼓にまたがり、それを叩きながら歌を披露してくれた。なんとまあ、お元気なおばあちゃん。

女性ダンサーふたりはやたらお尻を丸く振る、相当に卑猥なダンスを披露。笑いを誘っていた。

ザンジバルの人々は、顔立ちもブラックアフリカとインドの混血顔に見える。人間の混ざり方は、ほんとうにわけがわからない。