原宿のラフォーレでメリッサ・ラヴォーのコンサート。最高、最高、最高。終止、スタンディング・オヴェーションしつづけたいくらい。これまでに聴いた/見た女性歌手のステージで、優に5本、いや3本の指に入るかも(仮に3本とするならジョニ・ミッチェルとシンディ・ローパー。5人とするなら、これにナラ・レオンと大貫妙子が加わる。でもこれはいま思いついただけ)。
しかもそれが彼女自身の歌とギターと、ベースの男の二人だけ。ここまでシンプルにやって、ここまでやれるとは。明日もやります。絶対に行くべき、行ける人は!
メリッサにつづいたのはカヒミ・カリィ。大友良英、ジム・オルーク、山本精一という非凡なギタリスト3人がバックを担当しているのに、どうにも退屈。せめて山本さんに20分くらい自由に弾きまくってほしかった。
そしてこの夜のトリが、モリアーティ。ぜんぜん知らないバンドだったが、かれらも、やるやる。曲のドラマティックな展開、危なげのない演奏、演出も見ていて楽しい。見ながら、なんかカレクシコに近いかなあ、と思っていたら、やはり発売元もそれを感じていたようだ。ともあれ、CDを買って帰った。
終演後はサイン会。大部分の人がモリアーティに並んでいるのに対して、清岡さんとぼくは、もちろんメリッサを待つ。すぐに登場した、学級委員みたいな眼鏡姿の彼女を、二人きりの拍手と歓声で迎えた。ノートにサインをもらいながら、彼女が小説を書いたらぼくが日本語に訳すから、と約束。すごく乗り気みたいなので、これは案外、近いうちに実現するかも。そうなったら楽しいだろうなあ。
メリッサ、ほんとにいい。声がいい。ギターがいい。歌詞がいい(わからないところも多いが)。アルバムほぼ1枚分をやってくれたので、大満足だった。そして気持ちは、またもやハイチに傾く。