大連(だーりえん)から帰ってきたところ。
中山広場を中心に、みごとに整序された市街地を、丸二日、へとへとになるまで歩き回った。いまは驚くべき混沌の大都市。しかしその背後で、いたるところに、東アジアの苛酷な歴史が露呈している。アカシヤの花が散り、公園には人々が集い。強烈な啓示の瞬間があったが、それについてはまだ語れない。
英語でのガイドを務めてくれたのは、19歳の宗超吾くん。こんどは大連から韓国の仁川(いんちょん)までフェリーで渡ってみるか。昨秋の武漢から、半年後、ここ大連へ。北京と上海を、近未来に訪れないわけにはいかなくなってきた。そして大連からは、いずれ長春へ、ハルビンへ、ハイラルへ。しばらくは間歇的な旅を続けたい。