いよいよ後期の授業開始。木曜日は正午から午後6時まで、とにかくダラダラとセッションを続けるという日(その後のパブでの雑談を含めると8時まで!)なので、まずは景気をつけるため、パコや宇野澤くんらとビデオを2本観た。
まず、りんけんバンドと上原知子を追ったドキュメンタリー『あじまぁのウタ 上原知子----天上の歌声』(青山真治、2002年)。上原知子の強烈に美しい歌声と存在感に魅了される。そして彼女のために毎日毎日歌を書き続ける林賢さんのかっこよさ。
1991年ごろのシアトルで、毎日りんけんバンドばかり聴いていたのを思い出す。こんどは北谷のカラハーイにかれらのライヴを観に行きたい。
ついで増村保造の『青空娘』(1957年)。スピード感のある展開とあまりにわざとらしい台詞に、爆笑と幸福感が立ちこめる。すごい作品。20代はじめの若尾文子がかわいいが、それ以上に「おっ」と思うのがミヤコ蝶々の好演。そして、半世紀前の東京の、胸が痛くなるほどの異国ぶり。
これでみんなやる気が出た。後期は、充実が約束されている。意識がガラリと変わるような半年にしよう!