Saturday 13 September 2008

どこでもありうる小さな町

きょうはずっとウィリアム・サローヤンおよび日系アメリカ作家のトシオ・モリについて考えていたので、参照する必要があって夕方、シャーウッド・アンダーソンの『ワインズバーグ、オハイオ』の訳本(講談社学芸文庫)を買いに、2駅先の書店へ。

帰路、年譜を見はじめたら、なんと! アンダーソンは1876年9月13日生まれだった。

よりによって、きょう、9月13日。別に意味はないが、あるといいだせば、ある。たくさんの短篇からなるグロテスクな人々の肖像。通読したことはない。モリの短編集『ヨコハマ、カリフォルニア』は直接にこのタイトルを意識していた。サローヤンもアンダーソンを愛読していた。

それからすぐ電車内で、「紙の玉」というごく短いものを読む。かなり強烈。暗い、暗い。ぜんぶ一度に読む気にはならないが、しばらく楽しめそうだ。

本書は小島信夫+浜本武雄という、職場の大先輩たちの仕事。言葉の感覚はおのずからちがうが、その電位差もまた興味深い。