Sunday 24 August 2008

なんというでかさ、広さ

札幌の古書店・書肆吉成が出している「アフンルパル通信」の別シリーズとして、「アフンルパル通信ex.01」が刊行された。

写真家・露口啓二さんの連作「On―沙流川」からの写真4点を、無謀なまでにでっかい1枚の紙に印刷し、折って、完成形態としてはA2の大きさのページが8ページ分。谷口雅春さん、倉石信乃さん、宇野澤昌樹くん、そしてぼくが短文を寄稿している。

露口さんが撮る北海道の風景は、まるで鹿や鳥やカワウソが見ている風景のようだ。そのたたずまいが、この大きさで、よく生きてくる。吉成くんの英断をよろこびたい。

写真について書くのは、ほんとにむずかしい。写真について書かれている文章の大部分は、写真にとってなんの意味もない。ぼくの文も、写真とはぜんぜん関係なくなってしまったことを反省。

ともあれ、きわめて興味深い刊行物です。ぜひ手にとってみてほしい。そしていつか、露口さんの写真展を生田図書館のギャラリー・ゼロでも開催したいもの。

http://camenosima.com

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