Sunday, 24 August 2008

9月19日、ジュンク堂新宿店

音楽学者・細川周平さんの渾身の大著『遠きにありてつくるもの』(みすず書房)の出版を記念して、ジュンク堂で公開対談をすることに。9月19日の午後6時半から。

http://www.junkudo.co.jp/shop2.html

もっとも、ぼくはもっぱら聞き役。長い年月のフィールドワークと資料読みを重ねてきた細川さんの日系ブラジル研究の労作に、ぼくの側から付け加えられることなど、何もなさそう。

ぼくがブラジルに住んだのは1984年。来年で25年になる。そしてこのとき友人たちにあてて書いた書簡をもとにした最初の著書『コロンブスの犬』(弘文堂)が出版されたのが1989年。来年で20年になる。

だが、はたして自分はブラジルを知っているのか、と自問すると、答えはひとつ。何も知らない、ほとんど。

本当にぼくはブラジルに行ったのか? 行った、でも行ったのは、きわめて小さな一部分にだけ。

来年こそブラジルを再訪し、『コロンブスの犬』の新版を準備したいと思っている。