Sunday 29 June 2008

がんばれ北極

去年は、ほんとにひどかった。どんどん溶けてなくなった。今年は少し持ち直しているみたい。でも昔に較べたら!

『北極圏海氷モニター』 スライドショーは必見。
http://www.ijis.iarc.uaf.edu/cgi-bin/seaice-monitor.cgi?lang=j


 「仮に北極海水が消滅したら何が起こるか。太陽光線を反射しないためエネルギーがすべて吸収されてしまい、温暖化は一気に加速します。グリーンランド氷床も急速に溶け始め、米国のロッキー山脈以西の地域では大干ばつになるといわれています。
 さらに温暖化が進めば、大量の犠牲が出ることになる。そこには二つの恐怖があります。
 第一の恐怖は物理的な恐怖。人類がコントロールできない、暴走する温暖化の状況です。アマゾンの雨は循環していますが、ある点を過ぎたらそのシステムは崩壊してしまう。生態システムが復元できないレベルにまで不可逆的に崩壊するとされています。
 第二の恐怖は経済的恐怖。自然災害とそれにともなう人的災害が多発、巨大化すると世界の資金を集めて対処しようとしても限界がある。そうなると災害にあった場所は見捨てられ、人びとはその生活を放棄するほかない。結果、莫大な量の人間が難民化し、その状況はまさにコントロール不能となるのです。
 この二つの恐怖があってしかもそれがどちらも20年以内にポイント・オヴ・ノーリターンに達すると考えられています。」          (山本良一インタビュー、「Nature Interface」38号)