Thursday, 8 November 2007

翻訳ことば

最近、ちょっと気になったこと。

お店なんかで、たとえば「〜はいかがですか?」と訊かれたときに「だいじょうぶです」と答える人が(若者が)増えている。つまり「結構です」の代わりの表現。気になったので英語の時間、みんなにどちらを使うかたずねてみた。ほとんど半数が、「だいじょうぶです」に手を上げた。

ふうむ。用が足りるんだからどっちの言い方でもいいようなものだが、問題はこれがアメリカ英語からの翻訳みたいに思えること。つまりもともとは"No, thank you"といってたところで"It's all right"という人は、たしかに(これもたぶん若者ことばとして)増えている気がするし、それがどうもそのまま直訳的に日本語にもちこまれているような気がするのだ。

別に良い悪いを論じるつもりはないが、ある言い方について「これはたぶん翻訳である」という意識は、誰にとっても持っていいものではないかと思う。そして良い悪いを論じるつもりはないが、ぼく自身は「だいじょうぶです」は「お怪我はありませんか」といった状況での返答に限るだろう、これからも。

追記。でも思えばそもそも「結構です」だって"That's fine"の翻訳だったのかも。言い方の起源て、はかりしれない。