ことばを覚えるのは人間の本能だが、教えたがるのもそうかもしれない。外国人に、本人にわかっていない語や文を教えて発音させ、笑いの種にするのはよくあることで、今回のワークショップの遊び時間では、なぜかタイの女の子たちがぼくにこんなことばを教えこんだ。
テンモー、テンモー、テンモー!
テンモー、ルットトーヤヤーイ!
節回しまで真似てうまくいうとみんなで大笑いしているのだが、聞くと「テンモー」とは西瓜のこと。そしてこれは西瓜売りのせりふで「すいか〜、すいか〜、すいか〜。でっかくて甘い西瓜だよ〜」といった意味らしい。
いいことを教わった。これから毎夏、すいかを食べるたびに、このことばを思い出すだろう。ぼくには初めてのタイ語だ。いずれ現地で確認してみたい。