3月17日(土)、釧路の老舗ジャズ喫茶This Isにて『ろうそくの炎がささやく言葉』(勁草書房)朗読会。「谷地の夜の朗読会」という名前をつけてくれたのはディジタルコンテンツ系が誇る若きアーティスト中村絵美。
著者からは新井高子さんとぼく。友人たちからは志村みどりさんと矢本理子さんが参加。そして札幌からかけつけてくれた歌人の山田航さんが特別ゲスト(啄木をめぐる長歌のすばらしさ!)。さらにわが同志、小島ケイタニーラブさんが数曲の弾き語りでみんなの気持ちを温めてくれました。霧の夜でした。お店のマスター、小林東さんに心からの感謝を。
3月18日(日)、階上ギャラリーで開催中の展覧会に合わせた「土地、神話、美術 ネイティヴ感覚と現代美術の可能性」と題したミニ・シンポジウム。参加は富田俊明さん、中村絵美さん、ぼく。長時間にわたったけれど、充実した内容で終了後その場での懇親会も楽しかった。展示は富田さん、絵美ちゃんという二人の美術作品のほか、高比良哲さん(版画)、小笹純弥さん(写真)、秋元さなえさん(美術)。いずれも土地・場所と人々の関係をじっくり根源的なところで見据えた、興味深い作品ばかり。終わって外に出ると、凍てついた路面に粉雪が幽霊のベールのように吹き舞う夜でした。
両日を通して、This Isを中心に展開する釧路のアート・シーンを実感できて、非常におもしろかった。参加してくださったみなさまにお礼を申し上げます。東さん、毎日が革命ですね! そして全体を構想し進行してくれた中村エミーニャ、これからもがんがんやろう。
釧路。すばらしい街です。