大竹昭子さんをホステスとする「ことばのポトラック」第7回は、畠山直哉さんを迎えての「ふるさとと写真」。午後1時から始まってなんと5時間半、写真と体験をめぐる省察が惜しみなく語られる、驚異の場となりました。
聴衆の集中力もまったく途切れず、ほとんどの人が最後まで残り。ふるさと陸前高田をしずかに哀悼する写真家の魂に、みんな強く打たれました。
あのクールな写真と理知的な姿勢で知られる畠山さんが、じつは強烈なパトスの人であることをまのあたりにして、驚いた人も多かったでしょう。写真について考え、語るための、最高の冬の課外授業でした。
ぼくは詩集『島の水、島の火』からいくつかを朗読しました。冒頭の「非在の波」連作は、コリーヌ・カンタンさんによるフランス語訳が、いよいよもうじき出ます。ぜひ読んでみてください。