エイミー・ベンダーの長編第1作『私自身の見えない徴』が角川文庫に入ります。4月刊行予定。
これはうれしい。ユーモアと切なさ、かわいさと恐ろしいほどの深淵の並び合いは、ちょっぴりジューイッシュなテイストの、エイミーならではの世界。ジェシカ・アルバ主演の映画はとっくにポスト・プロダクションに入ったまま、なかなか公開されませんが、今年は確実に封切られることでしょう。
エイミーの親友であるアリス・シーボルトのThe Lovely Bonesのピーター・ジャクソンによる映画化は、唖然とするほどすばらしい出来映えでした。それよりはたぶんずっとリアリズムで描かれるだろう『私自身の見えない徴』がどんな作品になっていることか、ほんとうに楽しみです。
『燃えるスカートの少女』を読んだ、おもしろかった!という方は、ぜひこの機会に、このふしぎな悲しみをたたえた長編も読んでみてくださいね。