土曜日の夜はBOOK 246で、グラフィック・デザイナーの近藤一弥さんとのトークセッション。過去10年あまりの近藤さんの代表作をスライドで拝見しながら、その充実したお仕事ぶりの一端をうかがうことができました。
美術、音楽、舞踊、パフォーマンスなどのポスター、そして本。そのつど作品の魂を踊るように立ち上がらせる近藤さんのマジックと強烈なヴィジョンに、まるで映像作品を一本見終えたような深い感動。その後の質疑応答も楽しく進み、あっというまの2時間でした。
安部公房、武満徹という、ふたりの天才の徴のもとに、形態と色彩の冒険を重ねてきた近藤さんの足跡。ぼく自身、「え、これも近藤さんだったの?」と思うものも多くて(大好きだった展覧会アントニー・ゴームリーの「アジアン・フィールド」とか)、微妙な匿名性の中で仕事をするデザイナーという仕事に改めて感じ入りました。
DC系トークセッション、次回は文学・音楽批評の陣野俊史さんです。日時は未定ですが、たぶん2月。