Saturday, 10 September 2011

伊藤比呂美のカリスマ

8日、木曜日。アメリカからその午後に着いたばかりのふたりの若手詩人、ジョイエルとヨハネスを迎えてのイベントに参加しました。場所は高樹町のレイニーデイ・ブックス&カフェ。初めて行きましたが、じつに機能的に考えられた空間で、模様替えがあまりにうまく行くので、驚き。作業後に出していただいたおにぎりが、またおいしくて。こんどはカフェのお客として、仕事をしに行こう。

イベントは楽しく活気があっておもしろい会になりました。アクションブックスという小出版社を経営してもいるふたりは、とにかく元気。日本の詩人たちもそれぞれに自作の英訳を朗読し、バイリンガル空間のひろがりをお客さんたちも楽しめたと思います。翻訳家のくぼたのぞみさんがご自分のブログに感想を書いてくださいました。

http://esperanzasroom.blogspot.com/

ぼくは発案者の伊藤比呂美さんのお手伝いをしただけですが、会の全体が比呂美さんのカリスマと話術により、その夜だけの言葉のカーニバルに。間近で見ていて、ほんとにすごいと感心するばかり。爪の垢をください、煎じて飲みます!

その比呂美さんが雑談でぽろりとおっしゃった、仏教の東漸を追うのだ、という言葉にひっかかっています。印度、中国から伝わり変容した日本仏教、それが太平洋をわたりカリフォルニアへ。コロラド州のナロパ・インスティテュートはぼくも学生のころから関心がある学校ですが、比呂美さんも気になっているようす。いちど訪ねてみようかな。サンディエゴからボールダーまで車で行ってみるか。

平田俊子さんや田中庸介さんにも再会できたし、蜂飼耳さんに会うこともできて、ぼくにとっても実りの多い一夜でした。

レイニー・デイの林下さん、なかべさん、ありがとうございました。10月には『ろうそくの炎がささやく言葉』のイベントを、ここでやらせていただきます。またよろしくお願いします!