大修館書店から「言語」が12月号をもって休刊されるとのご挨拶をもらった。創刊は1972年4月! 一般読者むけの言語学月刊誌が、これだけの期間持続したのは、思えば驚異だ。
ぼくが「言語」を初めて買ったのは高校2年のころ。1974年。そのころは漠然と言語学科に行きたいと思っていた。
その後、「言語」には2、3度文章を書かせてもらったが、もちろん言語学とは無縁のしろうとの駄文。でもいい思い出だ。
この雑誌がなくなるのは残念だけれど、言葉に関する興味を人が失うことはありえない。また新たなかたちで、この雑誌の読者共同体(お互いを知らない共同体)が、おのずから言語を語り論じる道を見出してゆくにちがいない。