先月オープンした、丸善の店舗内店舗、松岡正剛さんの松丸本舗をやっと見てきた。
茫然。結界に一歩足を踏み入れたら、まるで外とはちがう電撃的な空気がみなぎっている。ぞっとするほどの凝縮力、構想力だ。いまわれわれが準備している「WALKING」(冊数にして200冊程度)が、あわれ、まるで石ころひとつにすぎないものに見える。
1979年ごろ、「プラネタリーブックス」を愛読していた。やはりおなじころ、渋谷の全国書房で、作務衣姿で本を棚の端から端までといった感じで買っている松岡さんのお姿(たぶん)を見かけたこともある。現代日本で、読書の免許皆伝といえる達人は、まずは松岡さんと高山宏さんだろう。
松丸本舗の片隅に、坪内祐三さんの『雑読系』などと並んで、ぼくの本も。これはうれしい発見。きょうはごくざっとしか見られなかったので、また東京方面に行ったとき、じっくり見ることにしよう。