Thursday, 12 November 2009

阿蘇、ハーン、グリッサン

週末、フランス文学会のため熊本大学へ。

キャンパスに入ると、ラフカディオ・ハーンの銅像! いいぞ。あいつはほんとにすごいやつ。

ぼくは会員ではないのだけれど、日曜日に行われた「クレオール再考」と題したワークショップに参加。中村隆之、塚本昌則、(ぼく)、恒川邦夫のみなさんが順にしゃべった。構成と司会は熊本県立大学の砂野幸稔さん。ありがとうございました。

ひとりあたりの持ち時間が少なかったけれど、相当に広がりのある、本質的な話だったと思う。どこかで文章にまとめたいもの。

翌日、午後の飛行機に乗るまえに、あちこち走ってみた。いい天気で、快適そのもの。白川水源、蘇陽峡、そして阿蘇山一周。外輪山の美しさ。それから最後はいよいよ阿蘇火口で仕上げ。

阿蘇は高校の修学旅行以来だ(1975年)。今回はあのすさまじい火口がよく見えて、緑色の水(お湯?)の強烈さに圧倒された。火山はいい。いつかはエンペドクレスのように?

帰って、火曜日は一日中びっしり、あれこれ。きょうは12月刊行の本のゲラを戻し、来春刊行の中村隆之訳エドゥアール・グリッサン『フォークナー、ミシシッピ』のゲラのコピーをもらう。これは驚くべき好著。

来年は、来年こそは、グリッサンの年になるだろう。

明日、木曜日から台湾の政治大学を訪問してきます。来春の共同ワークショップの打ち合わせが大きな使命。IMAGINASIA!