Friday, 8 October 2010

太平洋講座、いよいよ

以前にもお伝えしましたが、明治大学リバティアカデミーのオープン講座として、太平洋の島々の現在をテーマとする連続講演が開催されます。

まず10月30日にはドキュメンタリー映画監督の海南友子さん。11月20日には写真家・冒険家の石川直樹さん。いずれも土曜日午後2時からです。

http://academy.meiji.jp/ccs/pdf/open/2010fall4.pdf

予約さえすれば、無料です。絶対におもしろいので、ぜひ遊びにきてください。ぼくはいずれの日も司会進行。

太平洋関係の講座は、すでに来年1月、7月にも予定しています。この機会にわれわれの海をよく知ることにいたしましょう!

Monday, 4 October 2010

昭和から平成

『世はいかにして昭和から平成になりしか』(白水社)の刊行記念イベント、いよいよ来週です。

http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201010/1012.html

ありえない顔ぶれ。誰にとっても、きっとハッとする瞬間があるにちがいありません。奇しくも12日は「コロンブス記念日」。

Santana & Yoyo Ma

カルロス・サンタナとヨーヨー・マによるWhile My Guitar Gently Weepsだなんて。泣くのはギターだけじゃなかった。

http://www.santana.com/
http://www.yo-yoma.com/

Saturday, 2 October 2010

『アート・プラットフォーム』

女子美の杉田敦さんとart & river bankで対談をしたのが3月。その記録を含む本が完成しました。

北澤憲昭+杉田敦・編『芸術表象コンセプトブック アート・プラットフォーム』(美学出版)。

ぼくらの対談は「多島海 グリッサン、ブリオー、リンギス」と題されています(杉田さんによる)。pp.246-285 です。

対談中でふれた海南友子さんの『ビューティフル・アイランズ』も、そのときはそんな展開は思ってもみなかったけれど、10月30日には彼女の講演が明治で実現することになりました。

一年はいろんなかたちでつながってゆく何本もの糸で編まれているようです。

「水牛のように」10月号

「水牛のように」更新されました。

http://www.suigyu.com/sg1010.html#05

ぼくは「犬狼詩集」15、16を寄稿しています。

Friday, 1 October 2010

ちょっとだけ詩の話

日本の詩人で、ぼくがもっとも興味があるのは、萩原朔太郎と西脇順三郎のふたりです。中学生のときに朔太郎を、高校生のときに順三郎を読まなかったら、詩とはたぶん無縁のままでした。

今回の詩集を16行でそろえたのは、絵を描くときにおなじ大きさの画布で何枚も何枚も描いてみるのとおなじこと。別に13行でも18行でもよかったんだけど、数字の魔のささやきにしたがって16に。14は伝統的なソネットなので、避けました。

長さと内容の関係とその感触としては、ふたつの詩がいつも念頭にありました。まずはそのひとつ、朔太郎の「野鼠」を以下に。この長さ(13行)でこれだけのことができるのだということを味わってみてください。


  野鼠

どこに私らの幸福があるのだらう
泥土の砂を掘れば掘るほど
悲しみはいよいよ深く湧いてくるではないか。
春は幔幕のかげにゆらゆらとして
遠く俥にゆすられながら行つてしまつた。
どこに私らの恋人があるのだらう
ばうばうとした野原に立って口笛を吹いてみても
もう永遠に空想の娘らは来やしない。
なみだによごれためるとんのづぼんをはいて
私は日傭人のやうに歩いてゐる
ああもう希望もない 名誉もない 未来もない。
さうしてとりかへしのつかない悔恨ばかりが
野鼠のやうに走つて行つた。


完璧ですね。ボードレールの最上のものをあるいは凌駕する、この境地。こんど前橋に遊びに行きたい。

ちょっとだけ発売延期

ぼくの詩集ですが、最終的な直しを入れたせいで仕上がりがわずかに遅れています。アマゾンなどでは9月30日発売とされていますが、店頭に並ぶのは10月半ばになります。

まあ、百年、千年、一万年の尺度で見れば、なんということもない遅れ。気長に待っててください。今年はぜひクリスマスの贈り物にどうぞ!