7月24日、青山学院から首都高へと下っていったところにあるライヴハウス「ロフト・ヘヴン」で、表題の朗読イベントを開催しました。文化人類学者で詩人の川瀬慈、小説家・詩人・パフォーマーのドリアン助川のおふたりとぼくという、3人の野蛮人によるソロ朗読だけのイベントです。
最初に川瀬さんが、ご自分のフィールドであるエチオピアを題材にして書かれたいくつかの詩と散文、それからぼくが新刊詩集『図書館詩集』からの長めの詩を含むあれこれ。それぞれおよそ30分ずつ。休憩を挟んでこの夜のトリはドリアンさんの新著『ナイス実存』からの作品。圧倒的なパフォーマンスが、最後は太陽の歌声のようなカンツォーネで締めくくられました。
おっさん3人の朗読にお客が来るんだろうかと危ぶんでいたものの、蓋を開けてみると満席。ご来場いただき、熱心に耳を傾けてくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。
この晩のぼくのセットリストを下に記しておきます。この3月に亡くなったデザイナー・祖父江慎さんが装丁してくれた(そして昨年、フェリシモの「復刊リクエスト」によりみごとに復刊が実現した)詩集『数と夕方』からの2片を読むことができたのが、ささやかながら、ぼくからの異界の彼への感謝のメッセージ。川瀬さん、ドリアンさんとの「ザ・朗読」シリーズは、これからも日本各地でつづけてゆくつもりです!
『Agend'Ars (Complete)』(2025)から
44 宝石の内部の光を見ることはできない
80 「ぼくは自分の声に飽きた」
81 私たちの目が光の受容器なら
181 歩きながら泳ぐような動作で
『数と夕方』(2016)から
アムステルダム
シアトル
『PARADISE TEMPLE』((2021)から
「地形と気象」最初の4片
「刹那」とは遠い古代の
白い道を歩くうちに白い街に出た
季節と空が逆転する草原は
「いちめんのなのはな」が海辺をみたし
『図書館詩集』(2026)から
2 犬よ吠えろ
『Agend'Ars (Complete)』から
222 カワセミの青が水面を低く掠めてきらめいた