セルビアの日々を終え、すっかり秋の肌寒いウィーン経由で帰ると、東京はまだまだ夏ですね。関係した書籍が2冊届いていました。
まず、『ミグラード 朗読劇「銀河鉄道の夜」』(勁草書房)。2011年12月24日の初演以来、われわれが全力をあげて取り組んできた『銀河鉄道の夜』の関連CDブックです。
古川日出男による完成版脚本に加えて、柴田元幸とぼくの書き下ろし小説(柴田さんのは中にブライアン・エヴンソンの傑作「ウインドアイ」の名訳を含んでいます)、そして小島ケイタニーラブの歌(エスペラント語歌詞のものも!)を収録したCD。
この劇の各地での上演によって出会うことができたみなさんの表情、声も、よみがえってきます。ささやかだけれど、確実な手応えのある活動でした。これからも、仲間たちとともに、このどうしようもない社会のかたすみでそっと続けていきたいと思います。
朗読劇ツアーの全体をとりまとめるとともにすっきりとした本に仕上げてくれた編集の関戸さん、やはりツアーのちらしからずっとお世話になっている装丁の椚田さん、ほんとうにありがとうございました!