「東京新聞」5月20日の夕刊のコラム(放射線)で、多和田葉子さんが津田新吾の手書きの文字について、すばらしいエッセーを書いています。
多和田さんがふれている鼎談は、2004年の春、小石川の植物園で多和田さん、野崎さんとぼくがやったもの。津田夫妻が同席し、「ユリイカ」の山本さんも一緒でした。なんとも華やいだ気持ちの、しずかなひとときでした。
なつかしい。本当になつかしい。もう二度と来ない時だけれど、その時の充実を刻まれて、われわれはこれからも生きてゆくのでしょう。
文字を大切に。これからは肉筆で。悪筆なぼくにはツライけど、それでも。