Thursday, 20 September 2007

小島一郎の写真

南青山のラットホールというギャラリーで開催中の小島一郎の写真展を見てきた。1924年生まれ、64年没の青森の写真家。昨年の夏、青森県立美術館で、彼が自分の覚えとして焼いた名刺サイズのプリントに衝撃をうけたが、今回は、それよりもずっと大きなプリントで、小島の見た青森、津軽の光を堪能することができた。

ひとつひとつ、捉えられた情景に、すごく力がある。雪、人、地面、空、木々、動物、単純なものが単純に、無言で迫ってくる。津軽の底知れぬ美しさと「明るさ」を感じる。

雑誌「風の旅人」の編集長・佐伯さんのブログには啓発されることが多いが、今回の小島作品の展示も、それを見なければ知らずに過ぎてしまうところだった。

http://d.hatena.ne.jp/kazetabi/

いろいろな催しが次々と開かれては過ぎて忘れられてゆく東京では、佐伯さんのように自力でものを考えている人の、ごく個人的なフィルターを通過した情報が、ありがたい。

いよいよ明日から新学期の授業。英語のみんな、一つでも多くの表現を覚えよう。フランス語のみんな、例文はすべて覚えよう。作文ゼミのみんな、手書きの大切さを実感してほしい。そして大学院進学予定者のみんなは、すでに半年後の生活を見越して、たくさん「読む」習慣を身につけてほしい。