Tuesday, 14 November 2017

「宮津〜海、音色、声、記憶」(10月28日)

少し日が経ってしまいましたが、報告。

京都府立大学・松田法子さん主催の宮津研究のイベントに、昨年度につづいて参加しました。天橋立にあるカフェ・ドゥ・パンにて、10月28日(土)。

まず古木洋平監督によるすばらしい短篇ドキュメンタリー、ついでぼくがドイツ作家ケラーマンの『日本散策記』(1910年、林立騎さんによる新訳)から宮津にまつわる部分を朗読。しめくくりは旅する歌手・松田美緒さんの、ほぼ忘れられた地元の歌の発掘を含むミニ・コンサート! 湖面にふりしきる雨を見ながら、すばらしい夕べとなりました。

驚いたのが、古木監督が捉えた現在の宮津の祭り。ケラーマンの描写がすべていまも息づき、祭りの伝統が現代の子供たちにまでひきつがれていること。このドキュメンタリー、全体が完成した暁には(たぶん来年度)、宮津の町のみならず、われわれすべての共有財産となるような貴重な作品です。

松田先生の構想力と実行力が、この町の過去百年をいきいきと甦らせつつあります。きわめて意義深いプロジェクト。参加できて、ほんとうに幸運でした! (そして終了後の夜に宮津名物のカレーやきそばを食べるのも幸福。)