Tuesday, 14 November 2017

岡本太郎美術館へ

10日(金)、あまりにお天気がいいので、2限の「英語リーディング」をそのまま岡本太郎美術館への遠足としました。

うちのキャンパスからは谷を下りてまた上がり、尾根を越えたところ。ちょうど「岡本太郎とメディアアート展」開催中で、山口勝弘とその弟子筋のみなさんのおもしろい作品がいろいろ。23人の学生たちもよろこんでました。

で、改めて思ったのが、太郎さんのインパクト。ぼくらは小学校6年生だった1970年に大阪万博を経験した世代で、「太陽の塔」は端的にいって世代的シン ボル。岡本太郎の名とともに、その独特な意匠は深く心に刻まれています(背後にある「黒い太陽」の意味までは考えなかったにせよ)。

世代的なことをいうなら、ぼくらは太郎さんのおかげで、最初から現代美術に拒絶反応をしめすことなくうけいれる下地があった。またそれより少し早い時期のグループサウンズ・ブームのおかげで、ロックバンド経験者がむちゃくちゃに多い。

のちに大学でフランス語を学んで、バタイユ、レリス、カイヨワらの社会学研究会(コレージュ・ド・ソシオロジー)に強い興味をもったのも、岡本太郎効果のひとつだったのかもしれません(太郎さんは特にバタイユと親しかった)。

1911年生まれの太郎さんが「太陽の塔」を作ったのは59歳のとき。あ、いまの自分の年齢だ。いったい何をやってるんだろう!とちょっぴり反省を促してもくれる、秋の気持ちのいい遠足でした。