まだ春学期は終わっていないのですが、ぼくは一足先に離脱することになり、昨日最後のゼミを行いました。教材はぼくの作品「三十三歳のジョバンニ」(『ミグラード 朗読劇「銀河鉄道の夜」』所収、勁草書房、2013年)。
福島を舞台としてさまざまな要素とスタイルの33の断章で構想されるこの物語を素材に、いろいろな議論ができました。
福島を広島とむすぶか、沖縄とむすぶか、が議論の核心のひとつ。その答えは来年1月にシアトルを再訪するとき、改めてみんなと話し合うことに。
ともあれ、ひさびさの母校滞在はきわめて充実した日々となりました。来年1月にはここワシントン大学でもう少しフォーマルな講演を行い、またロスアンジェルスでも2、3校で講演を予定しています。いまから準備にとりかからなくてはなりません。