Wednesday, 22 February 2012

歳をとらない誕生日

死んだともだちは歳をとらないので誕生日を迎えてもいつまでも若くてうらやましくなる。それで、今日が誕生日だった不在のともだちをテーブルのむこうにすわらせ、1本だけ缶ギネスを開けて、対話。対話? ジャン=ピエール・リシャールのスタンダール/フロベール論がいかにすばらしいかを勝手に話して聞かせた。

そんな同い年のともだちが、すでに数人。かれらの誰よりも歳をとってゆくぼくは、だんだんかれらの保護者になってゆく気分。20歳のときに死んだともだちが高校のころ話していたジョークを思い出せば、いまも33年前とおなじく笑えるのに。

時間、のびちぢみするもの?